ホーム>岡山畜産便り > 岡山畜産便り1996年5・6月号 > 動物,好きです。酪農家になりました。 |
中央町は岡山県の中北部に位置し,中心部に僅かに平地を残し,ほとんどが山間部をなしています。
酪農家は,現在24戸で,約800頭が飼養されています。その中核的農家として,赤松牧場があります。
赤松牧場は,昭和38年に酪農を開始され昭和55年に,現在の経営主である昌夫さんが,中国四国酪農大学校を卒業と同時に就農されました。
平成3年には,由紀美さんとの結婚,平成6年には経営移譲,平成7年には,認定農業者にも認定され具体的計画目標をもって農業に取り組んでいます。
赤松牧場は,特に牛群の改良に力を入れており,人工授精は全て,経営主である昌夫さん自身がおこなっています。また岡山県下でもいち早く,スーパーカウの導入による,受精移植に取り組まれました。現在は,和牛・子牛のETにも取り組んでおられ,低コスト化,経営の効率化を目指しています。牛群検定事業には昭和50年より取り組み,年間乳量379千s(ホクラク農協,平成7年出荷実績21位)達成されております。
また生産環境面においても,平成6年にハウスによる堆肥化施設も建設して,環境に優しい農業を目指すと共に堆肥の販売も行って,経営の効率化を目指しています。
赤松牧場の由紀美さんは,大阪府門真市の農業と無縁の家庭の出身であります。
学校を卒業後,動物が好きで,犬の訓練士や北海道の酪農家などで研修をしており,平成3年に兵庫県の肥育農家で研修中に昌夫さんと出会われ結婚されました。酪農家の生活には,以前の研修体験もあり違和感無くとけ込めたそうです。
結婚後,由紀美さんは,酪農においては哺育管理と飼料給与管理を主に担当しています。その他にも,経営管理のためにパソコンの利用法も現在勉強中で,酪農経営パートナーとして研修中です。
由紀美さんは,地域の酪農婦人部会である「かすみ草」にも,積極的に参加をし,現在3才と1才の母親としても毎日ガンバっておられ,地域にすっかりととけ込んでいます。
赤松牧場の今後の技術目標は,さらに個体能力を向上し,現状の飼養規模での牛群の改良を推進することです。また由紀美さんは,現在担当中のET子牛の育成技術の向上を行い,黒毛和種の飼育にも力を入れていきたいとのことです。
将来的には,技術的な目標だけでなく,省力化,労働時間の短縮により農休日を設け,ゆとりある農業経営の実現を図り,家族みんなで旅行に行けるようになりたいとのことです。
経営規模
育成牛37頭(預託中22頭)飼料他120a堆肥化施設 2棟 924飼養頭数 | 搾乳牛45頭 | |
肥育牛5頭 | 経営耕地 | 水 田 55a |
主な施設機械 | 牛舎 3棟 836u | |
家族の概要
赤 松 昌 夫 経営主 37才 由紀美 本 人 31才 俊 子 母 60才 実 季 長 女 3才 実 歩 次 女
1才