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岡山県酪農・肉用牛生産近代化計画の概要

1.目  的

 「酪農及び肉用牛生産の振興に関する法律」に基づき,酪農及び肉用牛生産の近代化を総合的かつ計画的に推進するため,平成17年度を目標年度とした「岡山県酪農・肉用牛生産近代化計画」を策定し,もって,本県酪農・肉用牛経営の安定的な発展に資する。

2.県計画の概要

(1)基本方針

@ 農業の国際化時代に対応でき得る生産性の高い低コストな生産構造の実現
A 生産・処理・加工・流通・販売の各分野における可能な限りの合理化の推進
B 消費者ニーズに即した牛乳・乳製品・牛肉を適正な価格で安定供給する体制の整備

(2)酪農及び肉用牛の生産構造の目標

酪 農
区 分 戸 数 総頭数 経産牛 経産牛1頭
当たりの
搾乳量
生産量 備 考
目 標
(H17)
800戸 34,830頭
(2,330)
24,220
(1,660)
7,700kg
(5,750)
186,500t
(9,540)
牛乳・乳製品の消費
99.0kg/人
現 況
(H5)
1,200 37,200
(1,990)
26,800
(1,390)
6,900
(5,300)
185,000
(7,350)
83.6kg/人
( )内は、ジャージーの頭数

肉用牛
区 分 戸 数 総頭数 肉専用種繁殖牛 肉専用種肥育牛 乳用種肥育牛 備 考
目 標 1,800戸 47,000頭 14,000頭 10,000頭 23,000頭 牛肉の消費
10.2kg/人
現 況 2,820  37,700  10,460  8,340  18,900  7.9kg/人

(3)近代的な酪農経営方式及び肉用牛経営方式のモデル指標

@ フリーストール牛舎・パーラー搾乳施設・ロールペール飼料栽培体系などの省力・近代的機械施設の導入により,効率的かつ安定的な経営の実現と他産業と遜色ない所得・労働時間を達成
A 大規模な企業的経営を展開する一方,中山間地域など土地条件の制約が大きい地域では,家族経営を中心として他作目との複合による付加価値の高い経営を展開

酪 農
  単一経営 複合経営
  ホルスタイン ジャージー ホルスタイン

1.飼養規模
2.能力・特徴等
3.飼料自給率
4.所 得
5.生産コストの現況

100頭
乳量9,000kg
45%
17,686千円
80.1%
50頭
乳量7,000kg
51%
12,766千円
83.0%
40頭
乳量9,000kg
49%
6,161千円
83.9%

肉用牛
  肉専用種繁殖経営 肉専用種肥育経営 肉専一貫経営 乳用種肥育経営
  単一経営 複合経営 単一経営 複合経営 単一経営 単一経営

1.飼養規模
2.能力・特徴等
3.飼料自給率
4.所 得
5.生産コストの現況

10頭
分娩間隔短縮
80%
1,513千円
73.5%
20頭
分娩間隔短縮
80%
2,977千円
79.6%
300頭
肥育期間短縮
20%
9,875千円
69.5%
100頭
肥育期間短縮
20%
4,365千円
72.9%
繁殖30、肥育180頭
 
29%
8,065千円
400頭
肥育期間短縮
15%
9,177千円
66.7%

(4)集乳及び乳業施設の合理化計画
 他産地(北海道)との生乳販売競争に対抗するため,良質乳の生産対策の推進と併せ,県下6カ所の集送乳施設(クーラーステーション)を県北・県南各1カ所に統合整備し,県外転送体制の強化を図るとともに,ミルクタンクローリーの適性配置を通じた効率的な集乳ラインの確立を図る。

(5)肉用牛及び牛肉流通の合理化計画

@ 地域内一貫生産を推進することとし,生産される子牛の8割(現行7割)を県内で肥育する地域内一貫生産体制を整備する。
A 牛肉流通の合理化対策として,効率的・衛生的な処理機能を有する食肉処理加工施設の整備を行う。

(6)家畜ふん尿の処理利用計画

@ 環境保全に配慮した大家畜経営を展開するため,土地還元を基本としたふん尿処理利用を行う。
A 自己完結型のふん尿処理施設の整備と併せ,大規模・広域的な処理施設を整備し,耕種農家との連携強化による「土づくり」の積極的な展開を図る。