「輝くひと」

真庭郡久世町　矢谷美幸さん

　真庭で今，キラキラ輝いている人　久世町の矢谷美幸さんを紹介します。
　美幸さんは，搾乳牛28頭，育成牛８頭を飼養する酪農家の若妻です。
　お隣の落合町で酪農家の三女として生まれ，中国四国酪農大学校を卒業後，昭和59年に御主人の拓士さんと結婚しました。
　「共進会で顔を合わせるうちに，いつの間にか，こうなっていました」と控えめに語る美幸さんですが，彼女の輝く瞳に魅せられた拓士さんの熱烈なアタックがあったに違いありません。
　経営内では，育成管理部門と成牛への飼料給与，搾乳を担当しており，研究熱心な拓士さんとともに，日々経営改善に取り組んでいます。
　昨年からは，「ヤング女性経営者」活動に参加し，専業農家若妻のネットワークづくりとパソコンによる経営記帳に挑戦しています。
　組織活動面では，久世町酪農女性部長や真庭農協フレッシュミセス久世支部長としてリーダーシップを発揮しています。
　ソフトバレー，バドミントン等スポーツが大好き。フリーのレクレーション指導者としても活躍中です。
　２ケ月に１回程度，中学・高校時代の友人と交流の機会を持ち，情報交換をしています。
　美幸さんは，農村には昔からの古い考え「農家の嫁」が根強く残っていることを感じています。
　また，農業や農家の女性に対する外部から見たイメージが良くないことに問題意識を持ち，その解決のためには，そこに住む人が自らイメージアップを図って行かなければならないと考えました。
　そこで，組織・スポーツ活動等に積極的に参加し，その機会を通じて，農業の楽しさ・明るさ・農村女性の積極性等について情報発信しているのです。
　美幸さんは言葉の上での「理解」や「伝達」よりも，目で見たイメージでの評価を重視しています。そのため，普段から明るい感じの服装，アクセサリーを心がけています。
　また，「農家はいつも働いている」というイメージを変えるために，作業も計画を組み，決まりのある働き方を実践しています。
　消費者との交流の場では，手作りのヨーグルト，牛乳料理を作り，積極的にＰＲすることも忘れません。
　久世町は，真庭郡の中心にあり今年度中には，中国横断道の完成によって，日本海から太平洋までを結ぶ物流の拠点として大きく発展しようとしています。
　町内の農業，特に酪農（14戸　263頭）も，新しい発展方向を見いだしていく必要があります。矢谷美幸さんには，そんな新しい流れを中心となってリードしていく役割が期待されます。

経営規模
飼養頭数　搾乳牛　28頭
　　　　　　　育成牛　８頭
飼料作物　トウモロコシ３ゥ
　　　　　　　イタリアンライグラス２ゥ
主な施設機械　牛　舎　３棟366�u
　　　　　　　堆肥舎
　　　　　　　サイロ　６基
　　　　　　　飼料作物生産機械一式
平成７年度出荷実績　268,000�s
家族の概要
　矢　谷　拓　士　　経営主
　　　　　美　幸　　本人
　　　　　　登　　　父
　　　　　利　江　　母
　　　　　忠　志　　弟
　　　　　治　之　　長男
　　　　　百　代　　長女