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「ひろば」

「O−157」について

食肉をおいしく安心して
召し上がるために

☆「食肉は,十分な加熱で安全」

 全国食肉事業協同組合連合会及び7日本食肉消費総合センターでは,病原性大腸菌O−157への不安を高める消費者に冷静さを呼びかける「ちらし」を作成し「食肉は,十分な加熱で安全」の啓発を8月から開始しています。
 肉の表面温度が75度を超えれば「O−157は死滅する」食肉の安全性が訴えられており,消費者の冷静な対応を期待したい。

☆「牛等の,と畜場への出荷等における衛生管理の徹底について」

 病原性大腸菌O−157による食中毒については,現時点では感染経路が十分特定されていないが,食肉に対する消費者の信頼の維持・向上を図るためには,食肉の処理から販売に至るまでの段階のみならず,生産段階においても,衛生管理の一層の徹底を図ることが以前にも増して重要となっており,このほど,農林水産省から下記の通達があったので,関係者におかれましても特段の留意をお願いする次第です。

  1. 体表に糞便等が付着した牛等は,と畜場へ出荷する前に,これらを落としてから出荷すること。特に汚染しやすい腹側面及び肛門周囲については入念に洗浄すること。
  2. 出荷する牛等は,健康な状態で,と畜場に搬入するよう努めることとし,下痢等をしている場合は,症状が回復した後に出荷するよう配慮すること。
  3. 出荷前の飼養管理期間においても,牛等の体表及び畜舎,飼槽,水槽が常に清潔に保持されるよう,飼養管理を徹底すること。