岡山畜産便り97年1月号 年頭所感

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「声」

年頭所感

社団法人 岡山県畜産会
会長 渡 邉 明 喜

 新年おめでとうございます。
 新しい農業基本法づくりが検討されていますが,このなかで,21世紀をみすえて,@ゆとり,安心,やすらぎの創造 A世界的視野での食料,環境問題への対応 B地域の自主性,個人の創意工夫の発揮による効率的な農業の推進 C消費者の視点の重視などが提起されています。当然のことながら,健康・安全志向など,消費者の意向への配慮がこれまでになく強調され,国内生産の重要性が強く提言されています。
 また,生産資源の確保や環境問題など,多面的な機能を持つ,家族農業者の役割の重要性がクローズアップされ,経済性追求,自由貿易至上主義から家族農業等に基づいた食料自給率向上の重要性が指摘されています。
 昨年は,狂牛病やO157,牛乳表示問題など,想像もしなかった畜産に対する逆風が吹き荒れ,畜産に携わる者にとって,大変,残念な年でありました。
 今更ながら,衛生対策の重要性,生産・消費・流通関係者の信頼のきずな,顔の見える本物づくりの大切さへの思いを新たにした年でした。
 食肉の表示も,「国産」か「輸入肉」かの表示が義務づけられるにとどまっていましたが,昨年4月,食肉小売品質基準及び食鶏小売規格が改正され,輸入食肉については,今後,原産国(地)の表示が義務づけられるようになりました。
 今年は,うし年。5年毎に開催される全国和牛共進会が,岩手県で開催されます。伝統ある「岡山和牛の名声」を高める好機となるような成果をもたらして欲しいものと念願しています。
 また,今年は,平成12年(西暦2,000年)岡山県で開催される全日本ホルスタイン共進会の基本構想策定,実施場所等が決定される年であり,うし年にふさわしい21世紀への幕開け,新しい発展のスタートの年でもあります。
 6期24年間にわたり,岡山県の発展に尽力され,農業・畜産の振興にも格別のご理解をいただいた長野知事が退任され,フレッシュ・チャレンジをめざした石井県政の実質的なスタートの年でもあります。
 大きな転機を迎えている岡山県農業・畜産の新しい展開をめざしての石井県政の積極的な取り組みに大きな期待を寄せています。
 農業にたずさわる人のうち,6割は,女性と言われていますが,本県でも,酪農や和牛の繁殖経営の分野を中心に女性の活躍にはめざましいものがあります。
 本会では,昨年11月,畜産に携わって活躍されている輝く女性の皆さんの座談会を開催しました。その際,参加者の皆さんから,強調されていた「消費者と生産者との交流・連携」,「都市と農村の共生」への連携のきずなが,一層深まり,地域的なつながり,家族的な農業の良さが生かされる新しい畜産の活路が切り拓かれる,希望の「うし年」にしたいものです。
 本会としましても,畜産経営の調査・分析・情報の収集・提供はもとより,畜産関係者の連携協調による畜産の活性化に,より積極的に取り組んで参ることとしていますので,今年も,どうかよろしく御願い申し上げます。