ホーム>岡山畜産便り > 岡山畜産便り1997年1月号 > パソコンにチャレンジ「笠岡湾干拓,酪農婦人部」 |
近ごろ,女性の簿記記帳による農業経営への参画と意識が高まっています。
笠岡湾干拓地の酪農は,県内でも経営規模が大きく,干拓酪農婦人部は,14人からなる農業経営への女性の関わりが大きい活発なグループで農業経営と家計の分離,家庭内での作業分担,収益配分などの家族協定も進められており,女性に取って魅力ある酪農にしようと皆でがんばっています。
経営意識の高まりにともない,経営実態把握のため,パソコン簿記に挑戦する人も増えています。
パソコンに触れるのが初めての人,すでにパソコンで簿記記帳を行って青色申告をしている人など,レベルはいろいろですが将来は財務諸表の分析による経営改善まで活用するのが目標です。
そのため,昨年6月から,定期的に,月2回のパソコン講習会を実施しています。
まず,パソコンに慣れることから始め,最初はワープロソフトを使用し,キーボードなど,パソコンの基本操作を習得することをねらいとしています。
そして毎日の農作業の記録をすることから始めています。
次に,表計算ソフトを利用し,牛のデーター管理や育成牛の棚卸,減価償却費の入力管理など経営管理に必要な基礎数字の試算をしています。
メンバーの大部分は,農業経営者と同時に一家の主婦としての役割も大きく,家族の健康管理や家計のやりくりも重要な仕事です。そこで,パソコンを利用した家計簿等,農業生産以外でも,活用して行こうと話し合っています。
女性の経営参画を円滑にすすめ,女性の視点からも農業生産・経営内容を見つめ直し,新たな農業経営への再出発にみんなはりきっています。