「声」

真庭郡八束村総務課　伊　藤　敦　哉

　

　私たちのふるさと八東村は，県の最北端，鳥取県との県境に位置しており，皆様方には，川上村と中和村を含めた総称である“蒜山地域”としてお馴染みではないかと思います。
　この蒜山地域には，川上村の三木ケ原を中心に年間190万人の観光客の方々が訪れていますが，私どもの八束村では，蒜山地域のシンボルである，蒜山三座と呼ばれる上蒜山，中蒜山，下蒜山の三山の麗を縦断する県道蒜山高原線沿いに，この地域の自然や歴史，文化を活かした各種の施設整備を進め，新たな観光・交流ゾーンの創造を図っています。
　現在までに，自然牧場公園，古代蒜山体験ヴィラ，ジャージーランド，蒜山高原スポーツ公園などが整備されており，観光客の多様なニーズに応え，年々，これら施設を訪れる人々も増えてきています．
　さらに，本年度から平成９年度にかけて，乗馬施設，“道の駅蒜山”，村営ホテル（蒜山ヒルズ），高原レストランなどを整備することとしており，平成10年度には，蒜山の新たな魅力を皆様にご提供できるものと確信しています。
　特に乗馬施設については，今でこそ，蒜山地域で馬の姿を見ることはありませんが，戦前には陸軍の軍馬養成所が，また，戦後の一時期までは，農耕用として各農家でも飼育されていた歴史があり，村民の中にも，蒜山高原を駆ける馬の姿の復活を望む声があり，村では，こうした地域の声，歴史などを踏まえ，乗馬施設を整備しています。
　この施設では，地域内外の子供からお年寄りまで幅広い年齢層に，自然の中での馬とのふれあいの場を提供するため，観光乗馬や体験乗馬などが楽しめるよう計画しています。
　また，馬場ををはじめとする各種施設も，公式競技の開催に対応できる内容となっており，本格的な馬術競技も楽しんでいただけます。
　特に，村では，平成17年に開催されます岡山国体の馬術競技の誘致を進めており，実現すれば，国体馬術競技のメイン会場としても活用される予定です。
　さらに，この乗馬施設の整備に伴い，地元の蒜山高校に馬術部を設置するよう，現在学校サイドでも準備を進めており，地域の新たなスポーツ振興の拠点としても期待がふくらんでいます。
　オープンは，平成10年の夏の予定です。
　“蒜山三座をバックに，高原のそよかぜを馬上で体感され，蒜山の新しい魅力に触れていただくために”八束村中福田地内のジャージーランド西隣に，乗馬施設や芝生広場など，馬事・畜産の振興と地域活性化の拠点づくりをすすめていますので，ご支援とご期待を賜わりますよう御願いいたします。