ホーム岡山畜産便り > 岡山畜産便り1997年5・6月号 > 平成 9 年度重点施策について

平成 9 年度重点施策について

岡山県酪農農業協同組合連合会

 酪農を取りまく情勢は,依然として厳しい経済環境下におかれ,また行財政改革,構造改革が叫ばれる中,規制緩和が進められており,最近では,指定団体の在り方,UR対策関連事業の見直しも俎上に上げられております。
 こうした状況の中で,酪農の安定的な発展を図るため,本会は第3次中長期基本計画に即応し,以下のとおり積極的に取り組んで参ります。
1.生乳の計画生産について
 計画生産量167,810トン(前年計画比98.6%,前年実績比100.0%)とし,目標達成に努めます。
2.第11回全日本ホルスタイン共進会岡山大会に向けて
 第11回全共岡山大会実行委員会を設立し,酪農の活性化と消費者との交流の場として岡山らしい催しとなるよう開催準備と出品牛強化対策に取り組みます。
  出品牛強化対策
 @ 優良精液及び受精卵等の利用奨励
 A 外国及び国内からの優良牛の導入
 B 出品技術向上対策の実施等
3.生乳検査体制の整備について
 広域流通が一層進む中,現在4カ所で行っている生乳検査を統合し,効率的な検査体制整備を行います。
4.酪農経営安定について
 酪農関連補助事業の活用や乳用牛の導入等により生産基盤の拡大を図るとともに,飼料の系統利用の一層の推進により経費の低減を図る等経営安定対策に努めます。
5.牛乳・乳製品の消費拡大について
 岡山県牛乳普及協会等と協調し,ミルクフォーラム,骨密度測定等を通じて牛乳・乳製品の普及啓蒙に努めるとともに,まきば工場の優良な製品の供給やファーマーズマーケットでの販売促進等により消費拡大を積極的に推進します。
6.乳価取引等対策について
 再生産が可能な総合乳価の確保に努めるとともに,とも補償制度により乳価の安定を図ります。また産地指定による有利販売に努めます。
7.CS・集送乳等の整備について
 CSの集約化により機能強化に努めるとともに錯綜する集送乳路線の整備を図ります。
8.乳質向上対策の強化について
 乳質向上のためペナルティー制度を強化するとともに,特に体細胞数の改善について指導の徹底に努めます。
9.酪農ヘルパー及び酪農支援組織の充実について
 利用組合の組織整備を検討するとともに,長期ヘルパー利用に対応できる体制を整備します。またコントラクター等酪農支援組織の整備を検討します。
10.飼料の安定供給について
 経営の合理化・高度化に適合する配合飼料等の安定供給を図るとともに,経営技術指導を強化します。
11.乳用牛の改良について
 乳用牛群検定普及定着化事業と乳用種雄牛後代検定推進事業の普及推進を図るとともに検定成績の有効利用を努めます。また総合指数(NTP)の高い種雄牛精液の円滑な供給を図ります。
12.登録について
 登録の必要性を啓発し,事業を推進するとともに,牛群審査の普及推進を図ります。
 以上,主要事業に取り組み,酪農の活性化,国土の保全と住みよい環境作りに邁進して参ります。