岡山畜産便り97年11・12月号 岡山市で開催された「第47回日本畜産学会関西支部大会」

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[畜産センター便り]

岡山市で開催された「第47回日本畜産学会関西支部大会」

岡山県総合畜産センター   
企画情報科 谷 田 重 遠

 さる9月29,30日,岡山市のテクノサポート岡山,岡山大学を会場として第47回日本畜産学会関西支部大会(大会運営委員長:岡大農学部長内田仙二教授)が開催されました。関西支部は,近畿,中国及び四国を範囲とし,関係大学を中心とする会員で構成されています。
 本大会は,運営委員長の発案で「畜産学会支部と地域の連携」をコンセプトに開催されました。当総合畜産センターもこの趣旨に大いに賛同するとともに,研究成果の発表の機会を与えられたことで,一般講演とシンポジウムに多くの研究者が参加することが出来ました。
 総合畜産センターの一般講演は,日本畜産学会員を中心に演者を選定し,4名が次のテーマで発表しました。これらのテーマは,平成7〜8年度の研究課題を取りまとめたものですが,大学の研究者が大半を占めるなかで地方公設試験研究機関として4題の発表が出来ました。
所 属
発 表 者
演  題
経営開発部 野上専門研究員 トレハロース添加鶏卵卵黄を用いた豚精子の凍結保存
栗木研究員 ジャージー種雌牛肉の保存中における色調変化
飼料環境部 白石研究員 曝気処理による牛尿汚水臭気低減試験(T)
串田技師 アルファルファサイレージの安定処理技術
 一般講演にさきだって,9月29日にテクリサポート岡山で,岡山県農林部畜産課磯山参与の特別講演とシンポジウムなどか行われました。シンポジウムは,関係者の要望で環境問題も含めて「食品廃棄物等未利用資源の飼料化技術」をテーマとして開催されました。中国農業試験場の四十万谷(しじまや)上席研究官と岡山大学農学部の坂口助教授を総合司会に山口県,広島県,大阪府及び岡山県の各畜産試験場の取り組みや地域の実態などの報告が行われました。
 食品廃棄物飼料化技術については,前号に本県の取り組みを紹介しましたが,当センターでは関技師が「乳酸発酵による完全粕飼料の肉豚への応用」として豚への利用試験を発表し,山口県が肥育牛,大阪府が乳用牛を主体とした研究の成果及び今後の課題等の報告がありました。広島県からは,庄原市を中心とした大規模(参加酪農家50戸)な粕利用の協同TMR供給システムのスライドを使った紹介があり,その後の討論も大学の研究者を中心に活発な意見交換が行われ,事前の予定が30分近く延長されるなど盛会でした。食品廃棄物の飼料化については,今後の畜産経営及び環境も問題の1つの考え方として多くの研究者に関心が持たれていました。また,ビール粕やオカラを使った飼料供給システムへの畜産農家の関心が全国的に高まっている状況がうかがえました。
 シンポジウム終了後,大学の関係者等学会員の懇親会があり,総合畜産センターの若手研究者も含め畜産に関する研究について語り,また,大学の先生方と顔見知りになったことは,今後の試験研究に大いに役立つものと思っています。