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〔輝くひと紹介〕

井笠農業改良普及センター 

「丑年の私,岡山県ではばたきます。」

笠岡市カブト中央町 藤原 祐子さん

1.はじめに
 県の西南部に位置する笠岡市は瀬戸内海に面し,1年を通じて温暖な気候に恵まれた地域です。笠岡湾干拓地では,県下有数の大規模畜産経営が営まれています。

2.藤原牧場の概要
 ご主人の慎太郎さんは,広島県竹原市の出身です。竹原市では,両親が乳用牛肥育を営んでおり,規模拡大のための入植を希望し,平成9年5月に干拓地の牛舎が完成したばかりです。
 現在,ご夫婦で乳用牛肥育150頭を飼育しています。

3.主人との出会い
 祐子さんは,広島市の出身です。高校卒業後OL生活を1年経験しましたが,動物を扱う仕事がしたいという幼い頃からの願望を押さえ切れず,広島県立農業者大学校へ酪農の勉強をするために入学しました。ご主人は大学の同級生です。
 大学校卒業後,ご主人は自営へ,祐子さんは酪農のヘルパーへとそれぞれの進路を選択しました。

4.酪農ヘルパーとして
 広島県酪農協同組合の職員として,ヘルパーを3年弱勤めました。
 念願の牛に接する仕事ができて,とってもハッピーでしたが,苦労も多かったようです。
 経験を重ねると,搾乳・飼料給与等をテキパキとこなせるようになり,農家に喜んでもらえたときは,ヘルパーとしての喜びを感じたそうです。

5.好きな人と牛を飼いたい
 ご主人の魅力に引かれ,平成9年5月に挙式し,オーストラリアへハネムーンに行きました。
 帰国後,干拓地への牛の導入があり,ばたばたの連続でしたが,もちまえのガッツとご主人の優しさにささえられ,はじめてのお正月を迎えることができました。
 祐子さんの牛舎での仕事は,朝夕の飼料給与で,仕事と家事を両立させるようがんばっています。
 まだ,出荷した牛が少ないので,経営面での面白さが実感できるには,時間がかかりそうです。

6.将来の夢
 規模拡大と飼料給与の機械化で,自由な時間と金銭的なゆとりをもち,趣味の旅行を計画的にできればいいなあと考えているようです。
 「なんといっても,夫婦で仲良くやっていくことが経営安定のための必須条件。」と丑年の祐子さんは笑顔で答えます。
 早く,ジュニアの顔をみせてください。