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〔共済連便り〕

真庭家畜診療所 蒜山支所の紹介

真庭家畜診療所 蒜山支所
主幹 金 盛 隆 志

 真庭家畜診療所,蒜山支所は,真庭家畜診療所の支所として真庭郡八束村富山根に所在しています。川上村,八束村,中和村,湯原町の4ケ所を受け持ち,獣医師4名,女子事務員1名のスタッフで,家畜の診療業務に対応しています。診療範囲は,診療所より西に8q,北に4q,東に18q,南に25qであり,往診距離は比較的短い方です。積雪時の往診は,慣れるまでは大変ですが,1日中,雪の上を走っているとそれなりにはなります。
 管内の平成8年度の家畜共済加入頭数は,乳牛84戸3,004頭,肥育牛4戸46頭,特定肉用牛103戸543頭で合計3,593頭でした。病傷件数は,乳牛3,645件,肥育牛46件,特定肉用牛405件で合計4,096件でした。県下では全体的に頭数が減少しつつありますが,管内での減少は乳牛では軽微であり,特定肉用牛では他の地域と同様に減少しています。
 管内で特徴的なことは,ジャージー牛がいることです。ジャージー牛の放牧風景は,蒜山の自然とともに観光のシンボルとして,なくてはならないものとなっております。ジャージー牛〔以下Jと略す〕の頭数は年ごとに増え,8年度にはホルスタイン(以下Hと略す)と逆転し現在では,H:Jの比率は37:63となっております。ひと昔まえまでは,Jの乳量が3千〜4千sだったものが現在では5千〜6千sに増え,8千sのものも珍しくなくなっています。Jでまず思い浮かぶ病気といえば乳熱ですが,現在でも高率に発症し,乳熱が第1病名のものだけで年間137頭発症し,ニューグロン(Ca剤500p)を年間724本も使用するのは当所だけだと思います。Jが真冬の厳寒期に分娩すると乳熱が多発しやすく,また乳量が少ない傾向にあります。Hは夏に弱く,Jは冬に弱いと言われる所以でもあります。また今年の1月のように四国の沖を南岸低気圧が通過するたびに第四胃変位の発症が増えるなど,気候の影響は大きいものがあります。
 今後の診療方針としては,今以上に繁殖検診,乳質改善等に,受動的ではなく能動的に診療を行い,診療を通して畜産経営に貢献して行きたいと考えています。農家の皆様も持続的農業とするため,環境保全型畜産の確立を目指し,さらに足腰の強い畜産経営を行っていただきたいと思います。
 今年の冬は,エルニーニョ現象のためか1月の中旬になっても根雪にならず,川上村にこの冬できたベアバレースキー場では音を上げていますが,この便りが載るころには雪がたっぷり積もっていることと思いますので,ぜひスキー場に来て下さい。春の新緑,秋の紅葉,冬の白銀の世界と四季それぞれに美しい蒜山高原で,お待ちしております。
 最後にスタッフを紹介しますので,今後ともよろしくお願いいたします。

〈スタッフ紹介〉

金盛主幹(43才)獣医師歴21年目
 蒜山3年目。自称さすらいのギャンブラー。地元の湯原町産。趣味ギャンブル一般,船釣り初心者。

犬間主幹(40才)獣医師歴18年目
 蒜山5年目。冬の厳しさにもなれ,冬には雪がないと寂しい様子。ジャージーの乳熱と奮闘中。趣味多趣味(極めたものはないとのこと)

西山係長(37才)獣医師歴12年目
 蒜山2年目。バイタリティーあふれ性格大胆に見えるが,実は繊細な診療技術の持ち主。趣味テニス,スキー,麻雀。

大屋技師(32才)獣医師歴6年目
 蒜山4年目。一昨年結婚。チャレンジ精神旺盛で多種多様な診療業務に奮闘中。趣味も多種多様,スキー,ゴルフ,渓流釣り。

中曽さん 蒜山支所歴6年目
 診療事務は,おまかせの紅一点。3児の母。酪農家の強い味方。自らも酪農家?