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〔輝くひと紹介〕

「継いだ経営を夫と 2 人 3 脚でさらに前へ」 

倉敷市玉島陶 三 宅 加寿美

1.はじめに
 今回は倉敷市玉島で酪農を営む三宅加寿美さん35才を訪ね,お話しをお聞きいたしました。以下はその内容です。
 三宅牧場は新倉敷駅の北側に見える標高307mの弥高山の中腹にあります。
 そこは標高200m程度の高原で,酪農家11戸乳牛600頭,養鶏場9戸採卵鶏51万羽が飼われる畜産地帯となっています。

2.家業の酪農を継ぐきっかけ
 彼女は4人姉妹の3人目で,短大卒業後,栄養士として病院へ勤めていましたが父親が酪農組合の常勤役員になり,母親に酪農作業がより一層荷がかかるようになり,みかねて,1年間勤めた病院を辞め,家事を手伝うことになりまた。しばらくして,酪農作業も手伝うようになったそうです。

3.夫の安史さんとの出会い
 「家に残って2年経った頃,お見合の話があり,その彼は北酪のヘルパーで,知識も技術も高く,優しそうな人で,トントン拍子に決まり,昭和63年に結婚しました。それかは,夫と2人3脚の経営が始まりました。

 〈現在の経営規模〉
 搾乳牛 50頭(総頭数80頭)
 牛乳生産量 420t
 草地 400a

4.私の1日の作業
 朝,7時前に牛舎に入ります。夫は給餌を,私は牛床にたまった糞をバンクリーナーの溝へかき落として行きます。
 次に,搾乳が始まりますが,私は前作業の乳房,乳頭の清掃とマッサージをします。そして,夫がすばやくユニットを装着します。
 こうして,50頭近く搾乳をし,その後,子牛の哺乳,育成牛の管理とつづき10時半を過ぎる頃,作業が終わります。
(その間の)
 ・朝食は?「牛舎で簡単に済ませます。」
 ・子供達は?「おばあちゃんが居ます。」
 「近所に姉が居て小学校まで送ってくれます。」
 夕方は5時半頃に牛舎に入り,子牛の哺乳から始め朝と同じ作業をこなして,8時頃終わり,それから夕食となります。

 家族構成
 夫 40才  母 67才
 長男 10才 長女 8才 二女 2才

5.酪農で気を付けていること
 a 子牛の哺育:保温や下痢予防に努めています。下痢をすると湯たんぽや敷きワラなど防寒に努め,早く治るよう手をかけてやります。
 s 搾乳のタイミング:牛の生理を考えて,搾乳のタイミングに気をくばっています。

6.当面の課題
 昨年は若い牛が多く420t足らずでした。今年は乳量を450tを目標にしています。
 また,夫が牛の改良に熱心で,一頭当たりの乳量が増えていくのを見ていると,私もそれにのめり込みそうです。
 以上がお話しの要点でしたが,腰を据えて経営に取り組まれていく意気込みが伝わってくるようでした。