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〔共済連便り〕

「津山家畜診療所紹介」

岡山県農業共済組合連合会        
 津山家畜診療所 所長 西 崎 完 治

 現在の家畜診療所は従来の津山家畜診療所に鏡野,久米,中央駐在の3駐在を統合し平成8年4月より業務体制を再構築してスタートしました。
当診療所は津山市東部に位置し管内は津山市,苫田郡,久米郡の1市10町村(久米南町は岡山市中部診療所の管内)です。往診距離は約50キロを越えるところ,積雪の多い地区もあり診療範囲も広くなっています。津山地区は畜産も盛んな地域でありましたが他の地区と同じで畜主の老齢化,後継者難で戸数,頭数とも減少しており診療所運営も厳しい状況となっています。
診療体制
 管内を平日は8名の獣医師で業務を行っており,土,日,祭日はホクラク農協の獣医師の2名とも連携し計10名で順番に日直を行っております。夜間も宿直をおき当番体制を実施しています。
 職員は西崎所長(47),松岡次長(46),平松次長(44),福原肇主幹(43),福原稔主幹(42),田村係長(40),影山係長(38),西川技師(34),のスタッフで診療など業務を行っています。平均年齢41.7歳とちょうど油ののっている年齢ではないかと,単なる思いこみにすぎませんが日夜がんばっています。
引受及び事故の状況
 引受,事故とも平成7年度,8年度を表にしております。引受では乳牛,特肉牛が減少しており,肥育牛では増加しています。死廃事故は乳牛では関節炎,乳房炎,産前産後起立不能,第四胃変位が多発しています。肥育牛では肝炎,関節炎が多発,特肉牛,子牛では下痢(白痢,コクシジウム),肺炎が多発しています。特に乳牛の運動器疾患の内,関節炎が最も多発しています。最近若干減少の傾向が認められていますがまだまだトップをしめています。

損害防止活動
 乳牛の関節炎が多発しているため,飼料給与の改善及び削蹄師さんとの協力により削蹄指導,実施,削蹄枠場の貸出し(2台装蹄師会所有のもの)などを行っています。また家畜保健衛生所,町畜産係,農協との連携により繁殖和牛の空胎検診,寄生虫検査を実施し,事故低減に努めており,特に多発疾病の予防を重点的に行っています。
今後の課題
 畜産農家は輸入自由化に始まり,乳価の引き下げ,乳成分取引の強化,飼料の値上げ等農家経営は苦しく後継者も育たない状況です。この時期にこそ個々の獣医技術の修得は勿論のこと農家指導も診療所の重要な役割であり,また他関係機関との連携による指導等も十分行っていきたいと考えております。
 また家畜診療所運営につきましてもご協力よろしくお願いいたします。