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〔共済連便り〕

「勝英家畜診療所」

勝英家畜診療所       

所長 奥 山 琢 之

 岡山県農業共済組合連合会勝英家畜診療所は英田郡美作町明見に所在しています。
 勝田英田2郡10ヶ町村を管内として6名の獣医師により家畜の引受,診療,損害防止に取り組んでいます。
 当管内は中国山脈のど真中に位置し,北は鳥取県,東は兵庫県,南は和気郡に接し,又広戸風の吹くことでも有名な地域です。
 管内の家畜飼養頭数は今年2月1日に実施した頭数調査によりますと,乳用牛103戸4,114頭・肥育牛23戸2,200頭・繁殖和牛91戸347頭・種豚8戸513頭・肉豚2戸3,250頭・全家畜頭数10,420頭が飼養されております。
現在,畜産情勢は大変厳しい時代に突入しておりますことは御承知のとおりです。
 数年前までは『生産コストを下げて収益性を高める』これが各指導機関の口癖でした。 現在では多頭化が進み乳質の問題もあり大多数の農家が購入飼料に頼っていることから,生産コストは下げようの無いところまできていると思います。
 そこで今日,唯一生産コストを下げる方策としては個体管理を充分し牛を健康で1産でも多く分娩させることが重要だと考えます。
 そこで個体管理を徹底する方法として当診療所で実施している繁殖検診について紹介してみたいと思います。
 管内の酪農規模は1戸当り平均飼養頭数41頭でフリーストール・フリーバーン形式による80頭以上の飼育農家が9戸もあり大型化してきています。
 フリーストール形式農家の種付は,牛群の中に和牛の種雄を入れ自然交配をしているため種付月日や妊娠の有無が把握しにくいことです。
 したがって月1回の繁殖検診が必要となってきます。
 検診前にはコンピューター管理による繁殖管理台帳を作成し検診牛を選定しておきます。
 検診時長時間繋留しておきますとストレスにより乳量が減少します。
 その為開始時間を決めておいて獣医師3〜4人が集合し2人が直検,1人が記録,1人が治療というチームワークで実施し100頭前後の牛群を約1時間で終了します。
 検診希望農家も増えてきています。当診療所も今後とも診療の効率化,平準化を図り,1年1産する牛群造りに努め生産コスト低減に頑張りたいと思っています。
 関係機関の御協力を宜しくお願い致します。最後に診療所職員の紹介を致します。

〔奥山 琢之51才〕
 いつも職場の「和」を考えてくれる上司。酒も強いがけっこう料理も得意な人(部下談)

〔福原 肇43才〕
 ゴルフの腕前はピカイチでシングルと言っても過言ではなく仕事の腕もバリバリである。

〔西原 直〕
 静かでおとなしい人だが仕事は熱心で真面目である。   つき合いが深くなればなるほど味の出る人。

〔山 護〕
 酒も煙草もやめてしまい,唯一魚釣りだけが趣味となってしまい仲間を探している。

〔植月 義友〕
 この中で一番の多趣味で,顔に似合わず何でもこなす器用な人。口は悪いが一生懸命仕事をする人。

〔畦崎 正典〕
 黙ってテキパキと仕事をこなす努力家。家に帰ればやさしい3児のパパ。

〔井上 美穂子〕
 1年前よりパソコンを使い出しはまっている。
 最近はインターネットも開設し,いろんな情報仲間を探している。