ホーム>岡山畜産便り > 岡山畜産便り1998年8月号 > 「牛のイバラキ病の発生と予防について」 |
「牛の流行性感冒」として届出伝染病の一つとして取り扱われているイバラキ病が,下記のとおり県内で発生したので,ワクチンの接種等による予防に努めて下さい。
なお,飼育牛に下記の症状が見られた場合は,至急連絡願います。
◆発生状況
・発生戸数,頭数 1戸,3頭(内2頭死亡)
・品 種 黒毛和種(肥育牛)
・発生年月日 平成10年7月27日
・発生場所 笠岡市
※昨年度の発生状況 九州全域,香川,兵庫県で232戸,242頭
◆イバラキ病の特徴
イバラキウイルスによって起こる牛の急性熱性伝染病で,嚥下傷害(舌,咽喉頭部及び食道の筋肉が傷害を受け,飲んだ水は鼻から逆流する)を主徴とし,発熱,泡沫性流延(よだれ)を起こし,発症率は20〜30%で死亡率は10%程度です。感染は,蚊等の吸血昆虫により媒介されるため,これら吸血昆虫の活動する初夏から晩秋にかけて流行します。早期に治療をすれば回復が望めます。
◆予 防
イバラキ病を予防するためには,ワクチン接種が最良の方法とされております。昨年度の患畜は,約90%が肉用牛(繁殖牛)に発生しておりますので,特に市場へ出荷する子牛にはワクチン接種を実施して下さい。
◆問い合わせ
最寄りの家畜保健衛生所及び岡山県家畜畜産物衛生指導協会各支部