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〔普及現場からの報告〕

有漢町「おかやま地どり会」の取り組み

岡山県高梁農業改良普及センター

1.はじめに

 有漢町は岡山県の中西部上房郡の中央部に位置し,高梁川の支流有漢川の源の三方山に囲まれた緑豊かな自然環境と文化的風上に恵まれた町です。
 古くから,米・葉タバコ・畜産・園芸等の農業と,町の7割近くを占める山林から産出される林産物が町の主要産業となっています。
 このような中山間地域で,岡山県が作出した「おかやま地どり」の生産・定着化に取り組んでいる,有漢町「おかやま地どり会」の活動を紹介したいと思います。

2.有漢町「おかやま地どり会」の概要

 きっかけは地区営農組合の視察研修で県総合畜産センターを訪れ,そこで「地どり」に出会い,飼いやすく独特の風味とコクのある肉質に興味を持った有志が試験的に雛を導入したことに始まります。
 会としては平成8年2月に4戸で発足し,同5月に初出荷を行っています。
 現在のメンバーと飼養状況は下表に示すとおりです。

3.会の活動と取り組み

 普段の飼養管理については,この会の会長であり「おかやま地どり振興会」の会員でもある田中氏が総合畜産センターからヒナを定期的に譲渡してもらい,これを各会員に配布,管理マニュアルに準じて各自工夫し,飼育を行っています。
 主な出荷先は,地元泣Eカンファーマーズファクトリーの「蔵里」朝市(毎月第2・第4日曜日)とグリーンプラザ(JAびほくの農産物販売施設)で,消費者に喜んで買ってもらえるようにと,鶏肉は400gパックを600円,鶏卵は10個入りケースを250円に設定して販売しており,大好評で即売り切れます。
 特に朝市では,当番で売り子として出役し,直接お客さんとの対話の中で「おかやま地どり」の肉・卵の普及と宣伝にも努めています。
 その他,年間を通じて飼養管理技術についての勉強会や近隣へ「おかやま地どり」生産・販売の事例調査,視察を実施する等熱心に活動を行っています。

4.今後の課題と展望

 前述のように,比較的高齢な会員が地どりへのこだわりと愛着を持って取り組んではいますが,できれば年齢の若い人が参加し,会としての飼養規模の拡大と継続的な生産販売活動の充実が図れたらと,考えています。
 流通・販売面では現在,出荷に際しての解体処理を地区外に委託して行っているため,曜日に制約があったり,経費も割り高につくこと。また,商品(肉・卵)の値段をあまり上げると消費者離れが心配されることもあり,採算性が今一つの点が課題です。
 けれども,一味違った「おかやま地どり」の生産振興と普及に,こだわりを持って今後も取り組んでいけたらと,会員の方々は意欲満々で頑張っています。