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〔普及現場からの報告〕

手づくりチーズの製品化に夢

井笠農業改良普及センター

1 はじめに
  岡山県南西部の笠岡湾干拓地(べいふぁーむ笠岡)では,平成元年度から入植,増反が開始され,現在90戸2法人が農業を営んでいます。
  経営開始から10年が経過し徐々に営農が確立されつつあり,個別経営の充実とともに生産集団の動きも活発になっています。
  さらに,今年度には新たな入植,増反農家による営農の開始が予定されており,全国でも有数の農業地帯としての発展が期待されています。

2 笠岡湾干拓酪農婦人部の活動紹介
  笠岡湾干拓酪農婦人部(吉本律子部長 部員11名)は,10年前から干拓地で営農を開始した酪農家の主婦で構成する団体です。
  婦人部では今までに,仲間づくりや地域の活性化を目的に,手づくりの石けん,牛舎周辺の花壇づくりやEMぼかしでの環境美化活動,パソコン簿記研修などに取り組んできました。
  今年度の活動として,自分たちの経営の身近にあるものに着目し「牛乳を有効に活用し食生活をより豊かにするとともに,製品化もできないか?」というテーマを取り上げました。
  婦人部の定例会等で,さまざなな意見を出し合った結果,チーズの勉強をさせてもらおうと,旭町にある県総合畜産センターを訪問し,チーズづくりの工程の説明を受け,つくり方のポイントを学びました。
  総合畜産センターでの体験を踏まえて,6月下旬から現在まで3回,地元の加工施設で試作研究を行いました。それぞれ「乳のにおいがするね」「自分たちが頑張っただけにおいしい」との感想がありました。
  しかし,品質の安定したチーズをつくることは難しく製品化するまでには,まだまだ研究が必要です。

3 今後の夢
  婦人部では,今まで様々な活動をしてきましたが,継続が大切との理念を持って続けていき,酪農経営を後継者に委譲した暁には,乳加工品の製造や販売へとの大きな夢の実現を目指しています。