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〔特集〕

第8回全国和牛能力共進会へ向けて

岡山県出品対策協議会

1.はじめに
  第8回全国和牛能力共進会が,平成14年9月に岐阜県で開催されます。この共進会は,全国和牛登録協会の主催により,産肉能力等,和牛改良の成果を全国的規模で検討し,経済能力の向上と和牛経営の安定を図ることを目的として5年に1度開催されるものです。
  今回は,「若い力と育種価で早めよう和牛生産,伸ばそう和牛」がテーマで,前回同様に,出品条件に育種価が取り入れられ,種牛能力のより合理的な評価をめざした共進会となることが予想されます。本県でも,平成4年から育種価を活用した育種改良を進めており,全共はこの成果を全国にアピールする絶好の機会といえます。
  岡山県においても第8回全国和牛能力共進会に向けて,平成11年8月に関係機関のご理解とご支援により,岡山県出品対策協議会を設立し,計画的な出品を行うため鋭意努力しているところでありますが,岡山和牛の名声を全国に広げるためには,出品対策協議会を中心に関係者が一丸となって取り組まなければなりません。
  そこで,出品条件と今後のスケジュールについて簡単に説明します。

2.全共概要

第8回全国和牛能力共進会
テーマ 若い力と育種価で早めよう和牛改良 伸ばそう生産
会期
平成14年1月30日〜平成14年9月30日
 
最終比較審査
 平成14年9月26日(日)〜30日(木)

種牛の部 300頭 ◎ 岐阜県大野郡清見村 岐阜県肉用牛試験場
肉牛の部 150頭 ◎ 岐阜県高山市 飛騨食肉センター(仮称)

出品の区分

(月齢は最終比較審査初日)

区分
生後月齢(生年月日)
第1区(若雄の1) 15〜19ヶ月未満(H3.2.27〜H13.6.26)
第2区(若雄の2) 19〜23ヶ月未満(H12.10.27〜H13.2.26)
第3区(若雌の1) 14〜17ヶ月未満(H13.4.27〜H13.7.26)
第4区(若雌の2) 17〜20ヶ月未満(H13.1.27〜H13.4.26)
第5区(若雌群) 17〜20ヶ月未満(H13.1.27〜H13.4.26)
第6区(成雌・繁殖雌牛群) 初産28ヶ月以内、3産以上
第7区(高等登録牛群) 16ヶ月以上(H13.5.26以前)
第8区(総合評価群) 24ヶ月未満(H12.9.27以前)*
第9区(若雄後代検定牛群) 24ヶ月未満(H12.9.27以前)
第10区(父系去勢肥育牛群) 24ヶ月未満(H12.9.27以前)
注意:*種牛群については17〜24ヶ月未満(H12.9.27〜H13.4.26)

3.出品区分の方針
 (1) 出品条件に,産肉能力に関する「育種価」を継続し,新しく分娩間隔の育種価を取り入れている。
 (2) 若雌区は群出品と単品出品とし,若牛は,月齢の大きい区分は中止し,それぞれ2区分とする。
 (3) 種牛と肉牛を総合評価する出品区(群出品)を設定する。
 (4) 5区,8区,9区及び10区は,世代交代を早めるために,父牛に年齢制限を設ける。

4.出品条件
 若雄(1〜2区)
  個人または道府県による個体出品です。
  出品は,本牛の脂肪交雑及び枝肉重量の期待育種価が当該県の概ね上位1/10であるか,または脂肪交雑の期待育種価が+2σ以上であるもの。また,出品牛の母牛の分娩間隔の育種価(または期待育種価)が当該県の平均以上であるか,または平均分娩間隔が400日以内であることが条件です。
  産肉・種牛能力ともに高い能力が期待される種雄牛候補が出品されます。
 若雌(3〜4区)
  個人による個体出品で,本牛の脂肪交雑及び枝肉重量の期待育種価が当該県の平均以上であるか,または脂肪交雑の期待育種価が上位1/4以上であるもの。
  出品者は常時繁殖雌牛5頭以上の飼育を条件としており,和牛経営の定着と拡大を促す狙いもあります。
 若雌牛群(5区)
  出品は,本会認定の育種組合や本会支所単位を目安とし,当該地域で生産された若雌牛4頭を1群として出品されます。
  出品牛は,本県の脂肪交雑及び枝肉重量の期待育種価が当該県の平均以上であるか,または脂肪交雑の期待育種価が上位1/4以上であるもの。また,出品牛の母牛は繁殖成績が良好で,分娩間隔の育種価が当該県の平均以上であるか,または平均分娩間隔が400日以内であることが条件です。
  なお,出品牛の父牛は平成4年4月1日以降生まれであることを条件とし,世代交代を早めて,改良の促進と改良基盤となる集団の斉一性を高めることが狙いです。
 繁殖雌牛群(6区)
  出品は本会支所単位を目安とし,出品牛は脂肪交雑及び枝肉重量の育種価(または期待育種価)が当該県の平均以上であるか,または脂肪交雑の育種価(または期待育種価)が上位1/4以上であるもの。また,繁殖成績も良好で,分娩間隔の育種価が当該県の平均以上であるか,または平均分娩間隔が400日以内であることが条件です。
  この区は,改良の母集団の斉一化を図るとともに,改良組合を基にした集団活動による改良成果や技術向上を目的として,当該地域で生産された成雌牛4頭を1組としての出品です。
 高等登録群(7区)
  出品は本会認定の改良組合単位を目安とし,出品牛は高等登録の母牛とその娘牛2頭の計3頭を1組として出品されます。
  出品の母牛は,脂肪交雑及び枝肉重量の育種価(または期待育種価)が当該県の平均以上であるか,または脂肪交雑の育種価(または期待育種価)が上位1/4以上であるもので,娘牛の父牛についても同様な能力を条件としております。また,母娘の繁殖成績も良好で,分娩間隔の育種価が当該県の平均以上であるか,または平均分娩間隔が400日以内であることが条件です。
 総合評価群(8区)
  出品は,同一種雄牛の産子で,娘牛群(4頭)と去勢肥育牛群(3頭)をもって1群とする出品単位で,改良の先駆的集団である本会認定の育種組合の存する県を対象として設けられた出品区です。
  出品牛の父牛は平成4年4月1日以降生まれのもので,脂肪交雑及び枝肉重量の育種価(または期待育種価)が当該県の上位1/4以上であるか,または脂肪交雑の育種価(または期待育種価)が上位1/10以上であるもの。また,出品牛の母牛は脂肪交雑及び枝肉重量の育種価(または期待育種価)が当該県の平均以上であるか,または脂肪交雑の育種価(または期待育種価)が上位1/4以上であるもの。また,母牛は繁殖成績も良好で,分娩間隔の育種価が当該県の平均以上であるか,または平均分娩間隔が400日以内であることが条件です。
  和牛改良の狙いである種牛能力と産肉能力の両方を総合評価しようとする意欲的な出品区です。
 若雄後代検定牛群(9区)
  出品は,個人またはグループで,同一種雄牛の産子去勢牛3頭を1組とした出品で,今回新たに設けられた出品区です。出品牛は24カ月齢未満で枝肉にして審査します。
  出品牛の父牛は平成7年4月1日以降生まれのもので,脂肪交雑及び枝肉重量の育種価(または期待育種価)が当該県の上位1/4以上であるか,または脂肪交雑の育種価(または期待育種価)が上位1/10以上であることが条件です。
  次の世代を担う能力の高い若い種雄牛の発掘と,現場後代検定の普及促進を狙った出品区です。
 父系去勢肥育牛群(10区)
  出品は,個人またはグループで,同一種雄牛の産子去勢牛3頭を1組とした出品です。出品牛は24カ月未満で枝肉にして審査します。
  出品牛の父牛は平成2年4月1日以降生まれのもので,脂肪交雑及び枝肉重量の育種価が当該県の平均以上であるか,または脂肪交雑の育種価が上位1/4以上であることが条件です。

5.スケジュール