ホーム岡山畜産便り岡山畜産便り昭和24年12月

馬の登録制について

石井技師

 軍馬は全然不必要となった今日当然の結果として馬に対する補助金も廃止され,この措置に依って一部畜産人には馬の不必要論を提唱するものも出て来る始末で,戦前の150万頭は終戦後100万頭を割り,減少の一途を辿り馬の衰微はその極に達した。
 然し,日本産業形態からして,馬は少なくとも130万頭を必要とされ,茲に畜産振興5ヶ年計画推進に当り逐次増加し,昭和24年3月末日現在では110万頭となっている。
 馬の改良の根源をなす種雄馬(種牡馬)は低身,広躯,骨太の農用役馬、生産用を主眼として選択しなければならない。種雄馬中鳥取種畜牧場より派遣されていたものは近き将来全部県へ貸付となり,この更新も今後は県当局が考慮する必要が起って来るものと思われる。
 馬の血統書は昨年迄種馬統制法により農林省及び公共団体において発行されていたが,種馬統制法が廃止となり,種畜法が制定され種畜法第18条により血統書は登録団体が発行することとなり,ここに中国6県(兵庫,岡山,広島,山口,島根,鳥取)が一体となって中国種馬登録協会の設立を進め9月9日付認可されたのである。
 以下種馬登録協会の内容を述べて御参考にしたいと思う。

事務所所在地 岡山市上伊福 岡山県庁畜産課内

支部所在地 
 兵庫支部 兵庫県庁畜産課内
 岡山支部 岡山県庁畜産課内
 広島支部 広島県庁畜産課内
 山口支部 山口県庁畜産課内
 島根支部 島根県庁畜産課内
 鳥取支部 鳥取県畜産販売農業協同組合連合会内

◎事業

1.種馬の登録及び登記
2.登録証明書及び産駒証明書の発行
3.登録書の発行
4.種馬登録に関する研究会並びに講習会の開催
5.優秀な系統の造成並びに普及奨励
6.優良馬の生産及びその改良発達に関する事業
7.その他本会の目的達成に必要な事業

◎登録

 登録馬の間に生産された仔馬の登記を受けた明け3歳以上の種馬(牝馬,牡馬)について行い,その体形,能力及び産駒成績,審査標準によって左の通り区分されます。

(1)特別級−血統が明確且つ良好で当該家畜の品種の特徴を備え体型,資質及び能力が審査標準に適合し蕃殖及び産仔成績優秀であって登録馬の模範となるもの。
(2)1級−血統が明確且つ良好で当該家畜の品種の特徴を備え体型,資質及び能力が審査標準に適合するもの。
(3)2級−血統が明確且つ良好で当該審査の品種の特徴を備え体型,資質及び能力が1級につぐもの。
(4)3級−血統が明確で体型,資質及び能力が審査標準に適合するもの。

◎登記

 仔馬の登記は登録,登記馬間に生産された仔馬について行い,希望によっては,登録登記馬でないものの間に生産された仔馬についても登記を行う。(以前の産駒証明書のこと)

 登録,登記料金

 一 特別級登録料 500円
 一 1級登録料  300円
 一 2級登録料  200円
 一 3級登録料  100円
 一 産駒証明手数料
    会員    100円
 一 産駒証明手数料
    非会員   200円
 一 登録証明書移動並びに書換手数料
          500円
 一 登録証明書及び産駒証明書再交付手数料
           50円

 追って中国農用役種審査標準は畜産課にあるから御必要な向はいつでも御供覧下さい。