ホーム岡山畜産便り岡山畜産便り昭和24年12月

師走の寒風を衝いて24年最終の県営競馬開催さる。

岡山競馬開催予告と競馬入門

はなお生

 昨年7月県が馬匹組合よりバトンを引継いで新発足した競馬は,県財源の確保,健全スポーツ,畜産の振興の3つの大きな目的によりその意義を果している。その目的達成のため競馬場の修理,場内取締の改善,従来単複のみの勝馬投票法に新たに連勝式の投票法を試み或は優秀馬の導入等,明朗競馬発展のために努めてきている。
 あの青空の下で勝馬を研究し馬券を買う,人馬躍動するレースを見ることは,競馬ファンのみの味える楽しみであるから,馬主も騎手もファンも競馬を理解し協力され,場内の雰囲気を和やかなものにしなければならない。
 岡山競馬は殆んど春秋の競馬シーズンのみに開催していたが,今回旧態を脱し,師走競馬を17日から25日まで行う計画で,賞金も要望に答えて一躍100万円になると思われる。幸い広島四国等の競馬開催予定もなし,従って県外馬多数の出場の見込であるから知事賞,市町賞レースの外,各種の特殊ハンデ等番組面に新機軸が盛られる事となり,従来にない雄渾華麗な絵巻が展開され,ファンをして興奮のるつぼに酔わしめるものと御期待願いたい。又馬主騎手の方々は持馬の調教に専念され申分ない出来とし,優勝を獲得されるよう各位の奮闘を切に祈る。
 次に競馬を知らない新しいファンの方々に,競馬入門について少しばかり説明する。
 入場券と共に求めた番組により,先輩の競馬ファンから勝馬の予想を聞くか,予想屋から予想表を求め,これを参考にするのもよい。そして下見所で実馬について研究を進める。だが勝馬研究の第一はタイムであることを忘れてはならない。タイムの速い馬は必ず勝つことは不動の鉄則である。
 本命とは(◎印)! 仮に5頭立のレースであれば,5頭の中で第1位にくる実力をもち,ファンの人気も一番よい馬のこと。
 対抗馬(○印)! 本命の馬に続いて2着にくる馬をいう。
 穴馬(△印)! 馬の実力からいってもファンの人気からしても着にくる馬でない予想のものが,颯爽として入賞大きな配当を出すことをいう。
 本命馬は1着にくることが確実なだけに配当が少ない。穴馬を当てることは何とも言われぬ痛快味はあるが,はずれることが多い。過去のタイムがあって一時不振の馬は穴馬となることが多いから注意を要する。
 単勝式! 1着にくる馬をあてさえすればよいのであるが,複勝よりむつかしく配当も複勝より多い。
 復勝式!2着(5頭以上7頭以下)3着(8頭以上)迄に入ればよい。当る率は多い。
 連勝式! 1着にくる馬と対抗馬(2着馬)とを着順に当てなければならないので難しいが,単複より配当が多い。連勝式の投票は連勝番号による。要するに馬券はタイム,血統,過去の成績,現在のコンディション,騎手等を正しく判断して買うべきで,買って調子に乗らず負けて焦らず,常に冷静でなければならない。