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家畜改良と種畜法

 家畜改良の大きな役割をするものは種畜(種雄畜)によることは謂うまでもない処であって従来は種牡牛検査法,種馬統制法等により優良な種雄畜の育成に努力したのであるが今回右の法規を綜合した種畜法が公布され今後はこれにより種畜を検査される訳である。
 改正された種畜法に於ては牛馬のみ取扱われるが従来と異なった点は種畜の衛生検査が著しく重要視された事で如何に体型血統能力が良くても衛生検査が不合格の場合は種畜として認められない。其の反面体型,血統能力の点に於いて特に著しい欠陥がなく蕃殖能力に支障のないものは一応種畜と認められる事となっている。このように説明すると一見体型能力等については今までより軽視されている様に考えられるかもしれないがそれはだいなる錯誤で絶対にそんなことはない。
 体型資質等の上から検査合格したものを1級2級3級に区分して証明書を交付することになっていてこれを種畜の所有者が種畜として使用する場合掲示する事となっていることは既に御承知の通りである。
 その等級は1級が一番優良種畜で2級3級となるが3級となる種畜は年令の関係等もあるが大体衛生検査に合格はしたが体型資質共不良なるものでこれ等は従来の種雄畜には不合格となったものと考えて大差はない。
 それであるから県としては極力2級以上の種畜の繁養に努めているし又育成家に対しても基礎畜の選定及び育成等にも2級以上の種畜の養成に努力されることを極力要望している次第である。
 今後の種畜検査については体型,資質,血統等については生後16ヶ月以上ものについて実検し出来るだけ成熟したものについて行い優秀なる種畜の繁養を図り優良家畜の生産に資したいと考えているから各当業者も絶大な御協力を願いたい。尚最後に一言付け加えたいことは本法は近く一部改正される機運が濃厚である。