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畜産ニュース

飼料圃愈々実現か

 永い間懸案となっていた飼料圃も先般の臨時国会で「食確法」の一部改正法案の審議可決に当り附帯条件として次の実施要項が入れられた。即ち「日本農業の基盤たる畜産業の発達並びに畜産経済の安定を期する為政府は約25万町歩の飼料圃の設定をなすこと」となった。之は戦後家畜飼料の不足に伴い各畜産団体が躍起となって猛運動を展開したが食糧事情が好転しない実情から延び延びとなっていたものである。然し最近漸やく食料も明るい見透しを得る様になりそれと同時に此の運動も実を結びかけて政治行政面に浮び上ったと言えよう。今少し今一と息力を入れて此の好機を逸せず確実に家畜のものとする事を熱望する。