ホーム岡山畜産便り岡山畜産便り昭和25年2月

即時家畜共済加入の奨め!

みむら

 皆さんの大切な家畜は,「家畜共済」に加入しているでしょうか。
 こんど,皆さんの同意によって,「農家の牛馬が一斉加入」をする制度が出来て,掛金も従前よりは大分安くてすむことになりました。又この「一斉加入」によって,皆さんにあまり無理のない,しかも,或る程度補償に役立つように,「最低の共済掛金」を100円から200円の範囲で定めることになりました。
 この「最低の共済掛金」というのは「加入のとき,少なくとも入らねばならない最低の共済金額に対する掛金」のことであります。
 そこで,国は,さきに申しました「一斉加入」の裏付として,右の「最低共済掛金」の2分の1を補助し,又この事務費の一部も負担することになりました。
 申し上げるまでもなく,家畜の事故は何時何処でおきるか分りません。家人の一寸した不注意から死んだり,役に立たなくなったり,盗まれたりして100頭の中で1頭ないし2頭の事故が毎年出ています又種々な伝染病に罹って,強制的に屠殺を命ぜられるものもあります。而も,この制度は,共済制度なのですから,僅かな掛金で1年間安心して農業が営まれ,お互いに助け合うことになるのです。既にこの「一斉加入」の決議を県下一斉に行っており,その終った組合も2月はじめ現在246組合に達していますが,皆さんが全部総会に出席することは仲々むつかしいので,予め通知した事項を書面で御承認を願うようにしています。
 県下371組合全部がこの「一斉加入」の決議が本年度中に出来ますよう,農家の皆さんや,組合の関係者の御協力をお願い致します。