ホーム岡山畜産便り岡山畜産便り昭和25年2月

春は競馬から

はなを

 昨年12月開催の岡山競馬は年の瀬と,金詰り攻勢に挟み打ちされてか我々の予想を裏切って県営競馬開催以来かつてない意外の不成績であった。入場者人員の減少,買上等の激減は各関係者をして唖然たらしめた。
 12月競馬を選んだことは10月競馬を岡山市営に譲ったため適当な日取がなかったことによるので,県外開催の年末競馬成績からすれば香しい日程とは言えなかったが然し幸いなことは12月は近県に競馬開催予定がなかったこと及び賞金増額による県外優秀馬の遠征或は連勝式を速歩にも採用した事等が日取の悪いのをカバーして相当の成績となるものと期待したが,結果は前記の有様で甚だ遺憾に堪えない。
 本春第1回県営岡山競馬を3月早々5日から開催することとし,着々準備を進めているが今回の開催は前回の轍を踏ぬよう堅実な計画によって競馬を実施し,本年最初のスタートを成功に導き前回の不成績を挽回したいものと念願しており,又明るく楽しめる競馬の開催をモットーとして精進しているので一層の御支援御協力をお願いする。