ホーム岡山畜産便り岡山畜産便り昭和25年7月

警戒を要す!!牛疫の侵入を!!

 朝鮮戦乱の推移に乗じて彼我の交流がひんぱんとなり又不法侵入等も激増が伝えられるに至った。従って家畜伝染病の一大恐威である牛疫侵入の危険も予想されるので,政府ではこれに備えて具体的計画を樹立し,非常事態に備えているが,高熱の牛を発見した時は直に獣医師に届出て処置を受けるよう各自厳に注意をして下さい。この牛疫が一度内地に発生すると,その伝染力は一日十里余といわれ,牛,山羊,めん羊等は全滅することもあり,所謂原爆的疾病であることを銘記され今後の防疫に対し御協力をお願いする。