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6月24日現在
雌牛トビ 105
上 75
中 55
下 30
ヌキ牛トビ 55
(県畜連提供)
枝肉100匁当6月末現在
△牛
ト ビ | 上 | 中 | 下 | |
雌 | 90 | 70 | 50 | 30 |
ヌ キ | 65 | − | − | 30 |
雄 | 55−30 |
△豚 50―64
上 40
中 33
下 25
雄牛トビ 43
上 38
中 30
下 25
馬 トビ 23
上 20
中 15
下 10
豚 上 75
中 70
下 65
解説 6月下旬
田植もぼつぼつ終りに近づき,野上り牛の大量入荷で1日平均90―100頭が屠殺されるのと,むし暑い日和続きで消費大衆の食気が落ちた事等が重なったせいか前期同様大して舞台も廻らず,上モノ100円前後と保合っているが売行は依然中モノ,コマギレ等に占められている。
出荷は現在上昇の向で次旬は稍下押すものとみられる。
昔は浅草千束辺りに馬肉専用の料理屋が立並び,従って消費量も多くなかなか人気があったものだそうだが最近は加工業が盛んになったためか,大衆の好みが牛,豚肉等に変り見向かなくなった処からか此等の店舗も影をひそめ生肉としての需要は忘れ去られようとしており只でさえ振わぬ相場に,農繁期明けの出荷増加で益々下る一方でウマく無く前期より4―5丁も落ち上モノ23円となり,下ものは10円迄蹴飛ばされ殆んど大部分が加工用に向けられている。
なお近く青森県の伝染性貧血病羅馬約200頭が随時入荷する事になっているそうである。
上モノ82円でもキレイに片づいた前期の相場に気を良くしてか今朝各地の大ブタ小ブタがドットばかりに押寄せ1日1,000頭を上廻る日もあり必然的に相場は下落し始め19日には上モノ69円と12,3丁も後戻りしたが,20日頃より逐次保直し24日には75円で止まっている,此処辺りが落着いた時期の相場と見られ,次旬保合見込みと想われる。
なお市・中・小売を覗いて見ると先程10丁も上げた儘なかなか下げぬ箇所も見受けられ何時もの豚びいきも魚に移り,横目づかいの魚屋今を書入れ時とばかりに景気が良い,出荷は前期同様で平均屠数は800頭前後となっている。
又此処2,3日水揚げポンプ故障の為屠殺時間を延ばしているが,今の処相場に影響はない。