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畜産ニュース

遺伝学の泰斗を迎え300卵の系統固定を期す
全国種鶏遺伝研究会設置計画なる

 鶏の能力,品種改良の基本的研究を実施し300卵水準の系統固定を目途とした種鶏遺伝研究所の設置が決定した。即ち静岡県三島市にある国立遺伝研究所内に併置され遺伝学の世界的泰斗農学博士,理学博士,田中義麿先生が畢生の仕事としてその衝に当られることになった。研究方法は25系統(1系統5羽)の雌に25系統(1系統5羽)の雄を計画的に遂次交配して其仔の体型,活力,能力,等を調査して改良淘汰を行う,従って成鶏は恒に250羽を飼養し,仔鶏は毎年2千羽を餌付育成する方法で本事業遂行の暁は本邦養鶏発展上偉大な原動力となるばかりでなく種鶏の海外輸出も可能となろう。この研究会は種鶏家及び改良に興味を有する個人又は法人その他団体をもって組織し多数の加入を要望しているが会員には研究用の原鶏を無償配付することになっている。会員加入希望者は県畜産課に照会されたい。