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第1回岡山県肉牛共進会期日決る

 米麦は供出,飼料は配給だ,と不自由な束縛された統制下で4つの大きな胃袋には粗硬な稲藁のみを充填して,暗い畜舎で冬眠していた牛の世にも最近の飼料事情の好転によって県南部地帯ではぼつぼつ脂のついた肉牛が,出廻り出しました。
 県畜連と県畜親会の共催で12月24,25日の2日間岡山常設家畜市場で第1回肉牛共進会を開催し,併せて肉牛の糶売を行うことに決定しました。
 岡山市内の精肉業者は,味が自慢の岡山かの子肉をクリスマスに台所へ送れると今より景気づいています。
 開催要領は次の通りであります。
 出品は1人2頭以内で3ヶ月以上引続き飼養し肉牛として適格のものであれば品種産地性毛色等は限定しないのであります。
 審査は肉牛の生体審査を行うので,素牛の選定良否,肉牛としての仕上り状態について体型,資質,肉付及び肥 程度を参酌して審査することになっているが必要ある場合は屠体審査も行われます。
 岡山常設家畜市場では各年この日を肉牛糶売デーとしたいと立案されている。