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畜産50周年記念全国和牛登録牛研究会開催さる

 去る10月25日より30日の間鳥取県倉吉町に於いて第15回中国連合共進会が開催され,その附帯事業として全国和牛登録研究会が盛大に挙行されました。
 顧みれば今年は我が国で初めて畜産施策が実施された明治33年より丁度50周年に当りこの意義深き年を記念し,今後の和牛改良に一大躍進を図らん為の記念事業で一層その意義を深からしめたのであります。
 以上の様な趣旨に賛同するもの全国に及び北は東北の福島県より北陸,東海,近畿,四国,九州と全国21府県に亘りはせ参じた牛58頭の多数に上りました。その中には肥後,土佐の褐毛和種,山口の無角和種等正に本邦農用牛の豪華版でありました。これに加えて全国和牛の権威者26名よりなる研究員に依って終日熱心なる研究が行われ,正に人牛一体の盛会でした。会期早々より山陰特有の冷雨に見舞われ,会場は泥濘と化したる中にも屈せず中国連合共進会と併行して行われました。全国各地より先進中国の和牛に決して劣らざる優秀牛の出品も見,中国各県の安心感も不安定になった様な感じもする程でした。岡山県よりも中国連合共進会出品牛より5頭参加し堂々とその雄姿を全国に示し和牛岡山の名声を天下に公示した事は誠に感激に堪えない所であります。
 尚今回最後の10月29日早朝思わざる不慮の災害にあい新潟県長島与作,岐阜県堀田松市,高知県谷寅治の3氏が死去されました事は何と言っても一大痛痕事にして,我々深く哀悼の意を表する次第であります。その日の午後盛大に挙行されました本研究会も尊い犠牲者の冥福を祈りつつ3人の柩と共に記念式を挙行厳粛にそして将来の和牛の一大躍進を約しつつ終了致しました。