ホーム岡山畜産便り復刻版 岡山畜産便り昭和26年2月号 > 畜産予算編成上畜産農民の絶大なる御協力を望む

巻頭言

畜産予算編成上畜産農民の絶大なる御協力を望む

惣津 律士

 新年号に於て畜産課の各係から本年の抱負について申し上げましたが,本号では本県畜産についてかねてから絶大なる御協力を賜っている各位からの忌憚ない御希望を掲載しました。
 これらの粋を集めて26年の岡山畜産を樹立するために畜産課として目下予算の編成に懸命の努力を傾倒して居ります。いかに良い構想も計画も予算の裏付なくては何の価値もない事は万人の認める所であります。御承知の通り県財政は益々逼迫の度を加えていますので,この貧弱なる県予算の枠の中に畜産予算を豪壮にもる事は中々至難の事でありますが,どうしても畜産を前進せしめるには畜産農民の心からの御協力に依って目的を完遂しなければならないのであります。
 申すまでもなく,畜産なくては岡山県の農業も産業も県民生活も向上しませんし,而も未だ相当数の無畜農家があり,更に家畜の資質に思いを及ぼす時に,私共としては責任の重大を感じないではいられないのであります。
 本年は国民待望の講和が実現しそうですが,世界の情勢は一瞬の油断も許さず,刻々と緊張の度を加えてひしひしと我々の身にせまるものがあります。県に於ては首長と議員の改選が春に行われます。かような複雑な年ですが,畜産の重要性は日一日と加わって来ている事は厳正なる事実であります。
 県内の畜産人は種々の雑音にまどわされないので冷静に考え,岡山畜産の声価を益々高揚すべく畜産予算の編成に全面的の御協力方を特に切望するものであります。