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畜産ニュース

遂に控除率大巾に引下げられる
スポーツの王座は依然競馬にあり

 昭和26年の初春は先ず競馬からというわけで早くも3日から岡山競馬(市営)が開催された。
 さて,今年初の運定めと初日は朝からの好天候に恵まれて常連の客は勿論,家族連れあり,屠蘇機嫌の初参りの客も出て,入場者実に6,000有余,麗しき正月競馬であった。
 この正月競馬は暮のボーナス,お年玉とを狙った市営競馬であり,幸さきを願い市はロマンスカーを貸りきって元旦そうそう備中稲荷さんへの初参詣をした。馬主に対してはお年玉を出すやら,ファンに湯茶の無料サービスをするやらあの手この手のサービス振りを尽したが後半特に日曜日の雨で予想がくるい,とらぬ狸のナンとかやらで6日間を通じて総売上高9,450万に止まった。
 出走馬の大半は県外馬で占め,今回は殊に公認下りのホーマー,リーマ,ニユグランド,キヨワカ,ダイサンホクト等駿足を誇る優秀血統馬が相集り,騎手も馬も心魂の限りを尽して疾駆し競馬のスリルをいやが上にもわき上らせ,観衆も興奮のルツボと化した。払戻金29,800円(100円券)という大穴を出しており,伝統を誇る岡山競馬は大衆のスポーツとして力強い歩みを続けており蹄音高く,新春の空になり響いた。
 水泳,ラグビー,野球は勿論,競輪,オートバイ競争と盛んにスポーツファンの射幸心をそそっている現在,文化国家の最高スポーツたる競馬は競輪に比べて不振だった事は後者は誰もがとっつき易いこと,前者は馬に対する研究のむずかしさのため及び,控除率が競輪2割5分に対して競馬は3割5分であった事等によったのである。日本の馬券の高い事は世界一であったが旧蝋競馬法の改正により一躍馬券税1割以上大巾の引下げが行われ,従って控除率2割3分となり競輪以下の率となった。岡山競馬ファンはこの新法適用を期待している。