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久米郡中北部酪農大会盛況効果挙る

 昨年5月第1回岡山県乳牛共進会に北部酪農を代表して出陣した久米郡三保村玉木八郎氏の愛嬢牛(デコールクインガヴァナークリームカップ号)が南部の先進地のものを断然尻目に優勝一同を唖然させた。
 その後も該牛は期待に応え高等登録体格審査に合格,7月ロメオプレスレットサープライド号を父として雌を分娩日量2斗以上を泌乳名実共に県下の名乳牛となった。この村にしてこの牛ありで三保村は終戦後逸早く酪農に志し河村村農業協同組合長並びに黒瀬村酪農組合長を中核として先進地より優良牛を導入し,農業経営の改善を企途し斯業の発展に努めたのであります。
 その効ありて挙村酪農の姿となった。1月16日三保村厚生小学校に岡山県北部酪農業協同組合岸本組合長,岡山県酪農協会奥山会長,黒瀬県会議員等の臨席を得て花々しく意義ある酪農大会を開催したのであります。
 臨席者からは貴重な所信と経験,状況等の報告につぎ奥山会長より酪農経営についての講演があった。大会に参集したものは村内の酪農家30有余名の外に隣接町村のものを併せ50余名であった。翌17日は村内を巡回し乳牛研究実地指導を行った。
 一同酪農の振興を決意して散会した。