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かね

◎春近し!若き世代の巣立つ者はふくらむ胸を風船の様にうき上らせ,オーバーから解放されるサラリーマンは肩も軽ければ懐も軽くなるとか!
而るに春宵一刻価千金とも春眠暁を覚えずとも行かない人に諸々の議員さん。○長さん,○事さんがある。
日頃の硬直した首やら腰をやをら伸して七重にも八重にも活用させねばなるまいし「イヤイヤ試験だの選挙だのと言う制度は無慈悲なものであるわいな……」との話。

◎公約はこう薬位なもので自分の痛い時にははっておくが痛みが取れればさっさとはぎとってしまう。それは無理もないことで元来,こう薬は根治療法に用いるものに非らず。一時のがれの対症(大衆)療法と言う部類であって余り効きめはなく,ましてや余りドギツイのとか辻つまの合わないのは効き目更らに同じとか。

◎往年或る支那の政治家がウッカリ放言した。「男と生まれて道楽は酒と女と政治だ」……と。此の言は日本には通用はすまい。何故ならば大分昔のことではあるし4億にも達する民度の低い支那の大衆の場合であった。
試練を得た日本の民主化は津々浦々迄滲透している筈だ。良き政治家を生む母胎は民主化の進んだ大衆の責任とも言える。

◎狭い国土に重荷を負うて押し合いへし合ってる今日の日本人は恰度買出しのリュックをかついで満員電車に乗り合せている時みたいである。
政治家は運転手でもあり車掌でもある。不とどきな運転手は時に暴走させることもあるし不手際な車掌は車内を一層混乱させるに過ぎないことになる。
 放尿にフトよもぎの色あをし