ホーム岡山畜産便り復刻版 岡山畜産便り昭和26年4月号 > 3月県会を回顧して

巻頭言

3月県会を回顧して

惣津 律士

 昭和26年度予算を審議する県会は3月5日より開始された。来年度の財源の見透しが充分に期待されない為め,一応骨格予算として組立てられ,改選後の議会に於いて肉付予算を編成審議される事となった。随って畜産関係に於いては義務的のもの,国の補助事業及び特定財源のあるもののみが計上され,純県費事業は全部保留されて居る。即ち種雄牛の設置はもとより畜牛の販売斡旋,酪農対策,中小家畜家禽への補助,各種共進会,自給資料増産施設,牧野改良等の重要奨励事業,更に新設の保健衛生施設は見送りとなって居る。
 勿論次期において於いてはこれ等は当然予算化されるものと確信してその実現に鋭意努力中であるがこれ等の予算を最小限度にみつもっても3,000万円は純県費を必要とする事になる。
 併しながら次期に於いて肉付予算を編成する方針であるとはいえ,全般的に見て財源増加の見透しは楽観を許されない状態にあるので,度々申し上げているように畜産の重要性が益々その度を加えつつある今日に於いては畜産農民はもとより関係者の積極的な協力に依って,この際畜産自体に於いて財源を見出してでも予算化しなければならない。私は26年度こそ畜産諸施策を積極的に行う必要のある年であると思って居るので,各位は充分にこの間の事情を御賢察の上絶大なる御援助をかさねて御願いする次第である。
 時代の変転に伴い畜産振興をはばむものが続出している。然るに一方飼料の問題,酪農の問題,保健衛生所の拡充問題等速急に解決を要する件は山積している。
 関係者はこの際一丸となって正しい畜産の樹立に邁進せられん事を切望して止まない。