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畜産ニュース

第2回牛馬耕競技会開催

 岡山市及び岡山市農業協同組合共催による第2回牛馬耕競技会は3月30日昨年開催した市内福成地区の熱烈なる懇望により市内より選抜された17名の中堅青壮年の出場参加を得て盛大に開催された。
 選手の内には遠く九州福岡まで受講生として業を修めたものも交えていた,又福岡よりは修行生の技倆如何と血の通う御自慢な犂2段犂を持参してさあ行け,しっかりやれと激励する熱心振り,競技中畦の両端で進路,速度,形状等一々告げていやが上にも熱汗をそそる情景,真紅な鼻孔を極度に開張し全身発汗する馬膝も没する濕田を一心に牽引する牛,文字通り人畜一如の熱演であった。昨年に比べて選牛の態度,犂の使用法,優良にして操業能率的な2段耕犂の取入,家畜の馭術上格段の進歩振りであった。耕耘は1人当り2畝半の2条畦立で所要時間は馬で27分牛で32分であった。
 審査長は蔵知技師で1等賞は小松原坂猪氏で賞状賞品が援興された。