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畜産ニュース

岡山県乳質改善共励会開催
主催 岡山県酪農協会

 岡山県酪農協会で主催し,県及び各酪農工場が後援してこの程第1回岡山県乳質改善共励会が開催された。今回の共励会は農林省の主催する中央共励会に対する地方共励会であって,中央共励会に参加する組合と,地方共励会に参加する組合とが同時に競技を開始したわけである。この共励会と言うのは夏季の最も乳質の低下する季節を狙って2等乳を防止する為に行われるものであって,工場へ送乳する1団体の集乳量が1日1石以上の生産者の団体に限られて居り,各農家の綜合成績により,団体の成績を見るのである。
 審査の方法は勿論乳質に重点を置き

(1)アルコール検査
(2)脂肪率検査
(3)酸度検査
(4)細菌数検査

等を実施するのである。各検査は送乳工場の受乳槽で参加団体毎に実施し,検査は食品衛生法の規定によるのである。アルコール検査については毎日,その他は1ヶ月3回以上行うもので,工場の検査員と,参加団体の代表者と県の検査員の3者が立会の上で検査するのである。従って各酪農家は個々の乳質を向上させるばかりでなく,団体での成績の向上にも気をつけなければならないのであって1人の人の不注意は団体全体の成績に直接大きな影響を与えることになるので相当深い注意を払わなければならないことになるのである。勿論搾乳より工場迄の送乳時間,湿度等は重要な点となるので注意を要する。
 2等乳を防止する為めの注意を書いてみれば大体次の様なことになる。

一.乳牛の健康に注意すること。
二.牛舎の清潔と採光通風をよくすること。
三.牛体を清潔にすること。
四.牛乳に触れる各器具の洗浄と消毒をよくすること。
五.清潔なる搾乳。
六.搾乳直後の冷却。
七.輸送中は日光が牛乳缶に直射しないこと。
八.輸送中の温度に気をつけられること。
九.冷たい牛乳を温かい牛乳と一緒にしたいこと。
一〇.輸送道路を平坦にすること。
一一.蝿の撲滅を図ること。
一二.搾乳直前には,藁,下入れ等は動かさぬこと。
一三.濾過をよくし,布切れ等は毎回消毒しておくこと。

 この他審査に当っては

一.乳牛頭数と搾乳牛頭数
二.搾乳量と送乳量
三.乳質改善上の施設の概況
 (1)共励会開始前の施設数
  (イ)牛舎の不浸透質床
  (ロ)尿溜
  (ハ)堆肥舎
  (ニ)集乳所
  (ホ)冷却施設
 (2)以上(イ)より(ホ)迄の項目に亘り会期中に講じた施設数
 (3)乳質改善の奨励方法
四.送乳等方法

等も考慮されるので多数の団体が参加することにより,各酪農家個々が乳質改善に注意して貰えば,今年の夏は殆ど2等乳を出さなくても済むわけである。個人も工場もお互の利益の為めに本共励会を有意義に終了出来るよう努力されんことを希望します。