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編集室より

 ◎延期していた県共進会も無事終了した。出品の計画に積極的な郡はそれだけの効果は成績に現われている。計画の無いところには改良も無ければ進歩もない。畜産にも計画性を持たす事が必要となって来た。勿論それは牛の涎の如く細くあっても,切れないものでありたい。改良は年毎に進んで来た。然し改良を要する点はなかなか改良されない,共進会の持つ意義をより一層活かして改良点に対して思い切った採点が欲しかった。

 ◎県共進会を前にして各郡で共進会が開催されたので一部を見学したが,参観者の無秩序には驚くの他ない。何処の共進会に行ってもそうであるが,誰が審査をしているのが判らない程参観者が審査場に侵入して,審査の邪魔をしている。熱心の余りであることは判るが,審査員の立場も考えなければならない。入っている連中はたいてい技術員であったり,地方の顔役であったり,商人であり,その中に一般参観者の心臓者が混ざって右往左往しているのである。参観人には参観人としてのエチケットがある筈である。マイクで注意されなくとも守るべきものは守るようにしたい。それと共に主催者も審査終了後に一般参観者によく見る時間を与える様にしてほしいものである。

 ◎補正予算も通過した。春秋好季節の日曜日,祝日の大部分を返納して獲得した競馬の収入が大きく予算に現われて来た,口の悪いのが経済部の予算でなしに畜産部の予算だと言っていたが,こんな喜びでもなければ皆と同じ様に休日も休めない課員の苦労に対して申訳が無くなると思う。競馬の収入でさえこれ程大きく予算面にひびくのである。牛馬税を取ることの善し悪しは最早問題ではなくなった。和牛の生産部の声に出して仕事をして貰う方がよいとのことである。お互の事業を伸ばす為めにおしみなく出し合いたいものである。

 ◎今月は予算と編集の都合で12月号と合併にして共進会特集号にした。苦しい予算の内でのやりくりであるので,一寸頁数が伸びるともう赤字である合併を諒とされたい。