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編集室から

◎今年の正月はモーニングとカレンダーが復活した。小学校では拝賀式を行ったところもあった。県庁も拝賀式を行ったが畜産課員の集合は実に見事なもので欠席僅か3名,新年早々足並みは上々であった。今年の活動振りが期待される。

◎政府の米の対策の不手際は米の供出に直接影響して来たが,その結果が飼料面へ響いて来た。移出県である本県は毎年精白して移出していたので,米糠が地元へ還元されたが,今年は供出が遅れて遅配の地区が出て来たので,原米のまま移出してしまったので,米糠が一緒に逃げてしまった。春から急速に増加した鶏は戦前の数に迄到達した。この鶏を飼育する飼料だけでも大した数量になる。その時にこの逃げた米糠は全く大きなものである。逃げた魚は大きいだけではすまされない。全く残念なことである。

◎家畜保健衛生所も本年度中に20ヶ所になる予定である。設置運動の時は相当大挙してやって来て,今にも造る様なことを言って居るけれども,さて設置が決定すると後は何時のことかさっぱり動かない。他人が動くと群集心理でおくれてはならぬと皆運動を始めるが,一応平生になると微動だにしない。日本人の通弊を余す処なく出している。最後迄責任を持つ人間になりたい。

◎読者の要望に応えて本月号より「畜産技術講座」を設けることにした。従来とも努めて技術面の記事を登載して来たが,全般に亘って詳細な記事を載せることは困難であったので部分的になっていたが,新らしい企画で講座を開始したので今後は相当技術記事が入れられると思う。書かない技術者より,書く技術者となって技術を公開してほしいものである。

◎1月は行って,2月は逃げて,3月は去って……と呑気なことを言っている内に,ほんとうに日は経ってしまって,編集室は毎月毎月追い廻されて閉口している。原稿を集めることの苦しさを味うと共に,何回依頼しても書いて貰えない御人が多いのには驚く。さてさて書く事はむつかしいことである。