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畜産ニュース

美作山羊登録協会誕生

 岡山県下の山羊頭数の約4割強を占める美作地区においては,山羊の優良な血統を保存,普及すると共に形質の改良,能力の向上を図るため3月10日美作各郡よりの発起人により美作山羊登録協会の誕生となり,4月1日より施行することになった。事務所は津山市大田,県畜産農場内に置き会員は原則として美作1市5郡に在住する山羊飼育者並びにこの会の趣旨に賛同する者をもって組織し,この会に理事7名,監事3名を置き,会長には久米郡打穴村小島尚直氏,副会長には県津山畜産農場長馬渡武彦氏が決定した。
 登録は当分の間本登録及び予備登録の2種で登録を行うため補助登録,基礎登記,産仔登記を行う。

(一)本登録は登録山羊の間に生れ産仔登記を受けた山羊で生後10ヶ月以上に達し,審査標準により審査の結果70点以上を得点し父母の蕃殖成績良好なものについて行われる。
(二)予備登録は補助登記山羊の間,登録山羊の間又はこれ等相互の間に生れ産仔登記を受けた山羊で生後10ヶ月以上に達し審査標準により審査の結果63点以上を得点したものについて行われる。
(三)補助登記は父母の血統明瞭で生後10ヶ月以上に達し審査標準により審査の結果審査得点60点以上63点未満のものについて行われる。
(四)基礎登記は品種の特徴を具え,蕃殖年令に達した山羊で改良の基礎又は材料として適当な者について行われる。
(五)産仔登記は登録又は補助登記山羊の分娩した離乳前の仔山羊について行われる。

 従来各種団体の郡畜連等において乳用登録規程により登録登記を受けた山羊で審査の結果この会が適当と認めたものはこの会の規程による登録山羊として取扱うことができる。