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平津酪農協同組合主催第1回乳牛飼養管理共進会開催

 16万の岡山市民に少しでも吾々の手で生産した安い優良な牛乳を飲んで戴きたい農村工業は酪農からだ。果樹と酪農の結びつきこそ立体農業の理想的経営だと立地条件に恵まれた岡山市近郊御津郡平津村が昭和22年村の農業会丹原会長の理解ある援助によって初めて乳牛を3頭程導入したのが導火となってその後現在の三宅組合長,久世理事のたゆまざる努力によって日進月歩昭和25年度においては改正省令に基く牛乳の処理施設を完了し現在では組合長を核心とした組合員20数名乳牛35頭を有する極めて円満和合の組合の存在となった。丹原会長が常に進歩的で岡山県一の牛乳を生産すると言うのが信条であったので会長健在中に一度この発展振りを見て戴きたいと4月10日小学校庭の桜花の下に会場を設け,35頭全部出陳の最も時宜に適した飼養管理共進会が,開催された。
 振興酪農地帯としては珍らしい衛生的に乳牛らしく飼養管理ができていたことと自家生産のものが大半を占め,必乳中のものが20数頭もあって今夏の市乳はまず安心して供給出来るようになった。ことにこの組合では婦人の手によって主として日常の牛の手入がなされている。当日は村長以下村の指導部,小学校の師弟,酪農家は全員会同し,平津酪農最良の1日であった。

【写真説明】

平津酪農乳牛管理共進会婦人部の研究

同共進会場