ホーム>岡山畜産便り > 復刻版 岡山畜産便り昭和27年6月号 > 第16回中国畜産共進会 |
去る5月21日広島市において,第16回中国連合畜産共進会協議会が開催された。主催予定広島県よりの招集により,農林省関係,全国和牛登録協会及び連合府県7県畜産課長と事務担任者が会合し,次のような協議事項につき意見の交換があった。
広島県知事代理として副知事の挨拶により開会し,引続き議長となって(中途経済部長代行)議事を進行した。
広島市元練兵場跡を予定,敷地は12,000坪もあり,場所としては適当なるも県庁舎建設予定地の為工事が開始されれば別途に場所を選考することとする。その場合は地元に一任となった。
期日は10月初旬,月日は5日開始案と7日より開始する案とがあったが,歴年の気象関係等を再調査した上之も地元へ一任となった。
期間は和牛を除く一般家畜は4日間とし,後半期の2日間を全国和牛共進会と重複せしめ,和牛共進会は6日間を予定され前後8日間と内定した。
地元主催県より29条からなる案を提出され,それについて遂条審議した。全国和牛共進会規則は7月登録協会理事会にて発表の予定である。
全国和牛共進会に出品頭数は150頭であり,その他の家畜も概ね次表のとおり各県より出品区分を内定した。
県 別 | 頭 数 | 同 左 内 訳 | ||||||
京 都 | 兵 庫 | 岡 山 | 鳥 取 | 島 根 | 山 口 | 広 島 | ||
家畜別 | 頭 | |||||||
和牛 | 150 | 6 | 13 | 13 | 13 | 13 | 3-4 | 15 |
無角 10 | ||||||||
種馬 | 25 | ― | 2 | 3-4 | 5 | 3 | 4-5 | 7-10 |
肉牛 | 30 | 8 | 7 | 5 | 1 | 2 | 10 | 8 |
緬羊 | 30 | 4 | 3 | 3 | 4 | 3 | 3 | 10 |
山羊 | 30 | 3 | 3 | 3 | 2 | 4 | 4 | 11 |
豚 | 30 | 4 | 3 | 3 | 4 | 5 | 3 | 8 |
種鶏 | 35 | 4 | 5 | 5 | 3 | 3 | 5 | 10 |
乳牛 | 30 | 5 | 5 | 5 | 4 | 3 | 5 | 5 |
但し上は概数であって若干の増減は予想されている。
入賞点数は次表のとおりである。
等級 | 1等賞 | 2等賞 | 3等賞 | 4等賞 | |
入賞率 | 10% | 20% | 50% | 20% | |
賞金 | 大家畜 | 10,000円 | 7,000円 | 4,000円 | 2,000円 |
中家畜 | 5,000 | 3,000 | 2,000 | 1,000 | |
小家畜 | 3,000 | 2,000 | 1,000 | 500 |
従前通り実施することとし,概ね次の如く内定した。
農林大臣賞 2名
共進会長賞 2名
上の外全国和牛登録協会にては故人を追彰することとなっている。
出品手当,輸送手当は略々次のとおりである。
出品手当
大家畜 5,000円,中家畜 2,000円,小家畜 1,000円
輸送手当
大家畜 5,000円,中家畜 3,000円,小家畜 2,000円
但し距離の遠近に拘らず同額支給とする。