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全国に先がけて鶏の共済会誕生

 去る5月30日開催の岡山県養鶏農業協同組合総会において,全国に先がけて鶏の共済制度が確立された。当日の総会に「岡山県養鶏農業協同組合共済会規約案」が提案,可決され,細部については審議会において施行規則を制定する運びとなった。規約のうち重なる点は次のとおりである。

一.目的

 この会は,共済会といい,組合員が不慮の災害,事故により受けることのある損失を相互に補填するため共済事業を行う。

二.事業

 共済金の支給
 共済金支給の当否又は支給額の決定
 共済掛金又は賦課金の徴収並びに保管
 その他この会の運営に必要な事項

三.共済金

 この会は,委員会の議を経て下の各号に掲げる事故に因って生じた損害について,組合員に対し共済金を支給する。
 1.天災,地変又は火災により組合員がその飼養鶏の多数を失ったとき。
 2.法定伝染病により組合員がその飼養鶏を失ったとき。但し,県営検査による白痢病保菌鶏淘汰による場合を除く。
 3.その他前各号の外委員会において適当と認めたとき。
 共済金は上の各号により失った飼養鶏に対し,1羽当り毎事業年度総会によって決定した金額により算出した金額を支給する。

四.掛金

 掛金は1羽5円とし,対象羽数は県営種鶏検査の合格羽数を原則とする。但し羽数の増加を予期される場合は自主申告による。