ホーム岡山畜産便り > 復刻版 岡山畜産便り昭和27年7月号 > 畜産ニュース 約2億円を融資 国産羊毛保護政策

畜産ニュース

約2億円を融資 国産羊毛保護政策

 最近羊毛の輸入量がふえたうえに紡績業者の金融難から国産羊毛が買いたたかれているので農林省では去る6月4日,国産羊毛の値段を保護するため,羊毛集荷業者その他に約2億円の資金を融資するなど次の緊急対策を決めた。この対策は約10万貫の国産羊毛を対象としている。
一.農業協同組合が集めるに必要な資金は農林中央金庫,信連の系統金融を活用して,標準価格(1貫匁1,800円)の8掛を内金として農協に融通する。
二.農協によって集められた羊毛は日本緬羊,東鐘羊毛の2社に委託加工と販売を行わせ,これに必要な資金についても金融をつけ,製品を有利に販売させ利益は農家に還元させる。