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昭和28年 回顧と抱負

牧野

 昭和25年5月に新らしい牧野法が制定公布になってから法に基いて昭和27年11月末までに県中北部の畜産地帯中の13ヶ町村において牧野管理規程を設定し,知事の認可になった管理牧野(別表)並びに国土保全上の見地から改良を要する牧野として,知事が指示した保護牧野10ヶ所(別表)等に対して,本年度から土壌改良(376町6反)及び飼肥料木植栽(208町2反)等による改良事業を実施することになった。
 今後の改良事業は,これらの基礎条件の整備に伴って逐次集約化のために優良草を導入し,草種草生の改良を図ると共に牧野用施設の面においても整備を図って行く予定である。従来牧野改良といえば,隔障物の設置等のような施設面の事業のみを重く考えて,本県牧野荒廃の主原因をなしている下記のような点については充分承知していても余り改良対策を講じていない処が多い。
 これではいくら多額の経費を投じても期待する程の効果があがらないから,前述の改良事業と相俟って,荒廃の主原因をなしているこれらの点について改良の対策を講じ,実施されることが重要である。

一.毎年火入を実施しないこと。(止むを得ず実施するときは,3−5年に1回位に止める。)
二.過放牧をしないこと。
三.全期放牧をしないこと。(輪換放牧の形式をとること。)

管理牧野認可状況(昭27.11.末現在)

認可町村名 団 地 数 面                積
放 牧 地 採 草 地 放牧採草兼用地
千屋村 5 704.44 704.44
川上村 5 180.58 328.58 509.16
八束村 2 82.6 42.1 124.7
上市町 2 1,556.00 1,556.00
二川村 7 141 32 173
新庄村 10 1,080.22 667.62 1,747.84
馬屋上村 1 92.11 92.11
美甘村 14 725.24 1,066.68 1,791.92
万歳村 2 180.6 180.6
一宮村 1 23.53 23.53
本郷村 2 696.9 696.9
上斉原村 7 701.6 701.6
湯原村 5 549.98 122.65 672.63
63 6,622.69 2,259.63 92.11 8,974.43

保護牧野指定状況(昭27.11.末現在)

指示牧野名 所在町村名 面               積
総    面    積 指示面積
放 牧 地 採 草 地 放 牧 地 採 草 地
鎌倉牧野 豊国村 15 15 5 5
経塚〃 八束村 16.4 16.4 15 15
大静〃 42.7 42.7 40 40
栃木〃 25.9 25.9 25 25
月出谷〃 羽出村 12.91 12.91 12 12
陰平〃 加茂町 32 32 30 30
三谷〃 美甘村 264 264 150 150
宝田〃 新庄村 67.16 68.54 135.7 60 60
前北〃 平川村 44.68 44.68 30 30
木原〃 大井町 6 6 6 6
10 388.75 206.54 595.29 252 121 373