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畜産ニュース

新牧草大葉車前草

 この牧草は刈取,放牧両用で反当収量2,000貫以上のものである。採種も栽培も容易で湿気の多い所によく生育する。養分は中程度で春から秋までの草で,おうばこの一種である。反当播種量は約5勺−1合5勺までで,採種量は坪5勺で1反で約三斗位である。これから考えると1反歩の採種圃で10町歩余りの種子を収穫することができる。
 水田の畦畔等湿気の多い土地に最的で水田酪農には有利であると考える。アルサイク・クローバー,ストローベリー・クローバー等との混植がよい。
 本種の原産地は零下40度の北満であるから耐寒性は充分ある。

(金光町佐方 堀登龜男氏提供)