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その後の有畜農家創設事業

 この稿については,本年の新年号に一部触れたが第3,4半期(10月−12月)も終り,本年度此事業の大半が終末に近づいているとも考えられるので第3,4半期を含めて4月から12月までの実績を記録してみよう。
 あの様な複雑な事務が決して農協職員に歓迎されるとは考えられなかったし(恐縮?)近代的な家畜の取引の一法である由の家畜購入代金金決済方法の出現に目を廻し,何やかにやの新事業に附随する事柄のために,事業の進捗には不安を持ち,全くの話「参ッタ」の一言につきたわけである。
 処が日時の経過と共に何が原因してか,敢て知とうとも思わないが好調の波にのり,初期の不安も何処かへ消え去り,一安堵の気持である。
 酪農の熱がこの事業にも現われ100%の導入状況を示し,又和牛については資源を県内に求める結果大約900頭を比較的容易に導入することとなった。
 表をもって示すと上記の通りである。
 総額35,900,000円の融資金額を融資機関別に仕分けしてみると第2表の通りで中金資金の依存は乳牛,和牛,緬羊の順に増大することが見られるが,全く常識のことである。
 処でこれら家畜が如何なる階層の農家で導入されているかは既に新年号に触れた通りで此処には,これら家畜が所謂有畜農家創設としてか経営拡大としてか,を眺めてみよう。但し,この表は各農協から提出された計画書を忠実に集計したものであることを附記しておく。
 最後に2月15日現在の和牛の移出状況を岡山県畜連の資料を借りて第4表に示す。

(第1表)27年12月末日現在の家畜導入状況

家畜別 乳   牛 和   牛 緬   羊 合   計
融資額
割当枠 頭 数 225頭 950頭 10頭 800頭
融資額 11,175千円 23,774千円 250,000千円 5,298千円 40,497千円
消化
実績
頭 数 225頭 893頭 10頭 670頭
融資額 10,701千円 21,250千円 220千円 3,731千円 35,902千円

(第2表)融資機関別,家畜別,資金仕分表

家畜別 乳   牛 和   牛 緬   羊 合   計
融資機関 
融資総額 10,701千円 21,250千円 220千円 3,731千円 35,902千円
中金 (79.6%) (53.6%) (100%) (34%) (59.6%)
8,525 11,404 220 1,272 21,421
農協 (20.4%) (46.4%) (66%) (40.4%)
2,176 9,846 2,459 14,481

(第3表)有畜農家創設戸数

家 畜 導入頭数 農家戸数
経営拡大 創 設
乳牛 190頭 62戸 128戸 190戸
和牛 822 101 721 822
10 3 7 10
緬羊 670 376 157 533

(第4表)有畜農家創設用和牛県外移出頭数(昭和28年2月15現在)

県  別 移出定頭数 移出済頭数 移出済金額
佐賀 150 84頭 3,945,050円
静岡 100 318 12,939,248
福岡 100 105 4,671,155
岩手 200 255 11,015,715
栃木 200 315 13,435,135
福井 400 298 13,221,242
徳島 200 154 7,259,090
長崎 20 10 658,030
奈良 100 38 1,574,820
山形 150 210 7,230,000
愛知 79 3,969,105
千葉 250 155 5,973,613
宮城 340 161 7,450,600
愛媛 100 116 4,712,940
群馬 100 100 2,897,250
香川 100 291 11,289,120
広島 20 715,000
青森 200
神奈川 50
山梨 100
2,860 2,709 112,957,113