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畜産ニュース

尿素飼料の使用に注意

 最近勝田郡地方では乳牛に尿素を使用したために2頭程死亡した。これは使用法に誤りがあったようであるので一般の使用に対しては特に次のことについて留意されることが望まれている。

一.尿素が蛋白質の代用として有効なのは反芻獣のみである。
二.単味の使用をさけ必ず他の飼料と配合して与えること。
三.適量を超過しないこと。
 一日量
 成牛     200−300g
 山羊,めん羊  20− 30g
四.水に溶かして飲ませたりドブ飼いはいけない。
五.大豆,大豆粕と一緒で与えないこと。但し相当の時間を経て別々に与える場合は差支えない。
六.吸湿性があるので完全な防湿を行うこと。