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畜産ニュース

中国地区畜産奨励事務連絡協議会
鳥取市で開催

 去る2月26日,27日の両日鳥取市松崎町において畜産奨励関係事務連絡協議会が開催された。参集範囲は京都府を含む1府6県の関係者で,畜産局,種畜牧場,農業試験場畜産部からそれぞれ係官が臨席,次のとおり当面の重要課題について活発な意見が交換され,結論を見出すもの又は意志を伝達上申すべきもの等が決定された。

一.全国連合畜産共進会,全国和牛共進会について

 一.出品和牛
 連合県は全部高資のものを出品すること。頭数は各県13頭とすること。出品区分は次表のとおりである。

府県 鳥  取 島  根 山  口 兵  庫 岡  山 広  島 京  都
区分
24月未満 5 5 6 6    無角
♀9 ♂1
7 6 4 4 未定 未定 6 1
24月−30月 2 2   2 2  
30月以上 1                          
高等登録     1           1          

 二.予算
 主催県広島から会場費1千万銭,事務費900万円を決定した旨報告があった。連合府県負担金は80万円宛と決っているがこの中から若干還元方要望することに決った。

二.種畜検査について

 各県予定月日を提示したが概ね4月中旬から5月末頃までに重複していた。その他地方検査の証明書効力を全国通用すること等要望があった。

三.国有貸付種牡牛の購買について

 和牛102頭,予算2,550万円で購買時期は春秋2回の予定である。全国共進会の際の優秀牛の購買については,単価が高騰するので,貸付頭数に影響するとの理由で反対があった。岡山県としては自県貸付数の範囲内で購買方を要望した。
 以上のほか家畜人工授精の普及と機構運営,各県の有畜農家創設用家畜導入導出及び各県予算について意見の交換及び実績発表があった。