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巻頭言

陽春

惣津律士

 あわただしい選挙戦が終って急に暖かい春を感ずるようになった。
 選挙と言えば参議院全国区に岸良一氏が当選せられた事は,同氏が自他共に認める生粋の畜産人であるだけに,時代の脚光をあびて来た我国畜産界に取って何より力強い事であり,大きいプラスである事に疑う余地はなく,慶祝に堪えない。切に御健闘を期待して止まない次第である。
 畜産の進展が農村の振興はもとより国益に貢献する事の至大である事はつとに認識せられながら,従来とかく政治力に乏しいために,施策に於て極めて不充分なものが多く,そのために畜産人が苦杯をなめて来ている事は事実である。特に現在に於ては政治力の強化,結集に待つ所が大きいのを痛感するものである。
 今回岸良一氏を国会に送った事に依って,これ等の隘路がすべて解決するものでは勿論ないが,この機を利用して全国の畜産人が団結を一層強固にして奮起するならば,畜産の躍進は期して待つべきものがある事は勿論である。
 畜産の輝かしい前途を我々は心から祝福して,夫々の立場に於て努力を傾倒したいものである。