ホーム>岡山畜産便り > 復刻版 岡山畜産便り昭和28年7月号 > 中国連合畜産共進会連絡協議会 広島市で開催 |
去る6月5,6の両日に亘り広島市鯉城会館において中国連合畜産共進会連絡協議会が開催され,本県からは加本技師が出席した。
その経過概要は既に場所,予算,その他開催に要する諸行事等が決定し,着々として準備態勢が進捗してきた。
開催場所 は市内で広島駅から約2q(徒歩約20分)の距離の旧練兵場跡であり第1,第2会場に分れ,第1会場は大家畜,第2会場は中小家畜に当てられている。
予算 は総経費1,600万円で輸送関係,飼料関係,出品家畜の販売関係,県名旗の決定,ポスター,賞旗,賞牌の決定,宿舎の準備,附帯事業,事務委員の委嘱,審査関係,其の他事務折衝をなし意見の交換をした。
その他主な事項は次のとおりである。
共進会場施設
第1会場 敷地面積 8,000坪
第2会場 第1会場より500mの地点
青刈類の粗飼料必要量は岡山県は約490貫であるが,青刈とうもろこしは貫当35円,青刈大豆は貫当45円見当である。
肉牛の販売 は10月9日午後1時から共進会場において行う。売買方法はすべて口せりで行われ,せり上代価は1声1,000円になった。再せりは行わず又番外の牛の参加は原則として認められない。買主の現品受取りは10月10日共進会褒賞授与式後に行う。
県名旗 は抽選の結果,広島−新橋色,岡山−白色,兵庫−赤色,鳥取−紫色,島根−ローズ色,山口−緑色に決定した。
附帯事業 については別表のとおり計画されている。
その他 賞旗賞牌については3等賞迄授与されることになり,和牛については高松宮殿下の賞状が授与される予定である。
京都府はこの共進会に不参加に決定した。池田夫妻を特別に招待することに対して考慮する。
現在まで中国連合畜産共進会開催規約がないので,この際立案され,案の検討について持ち寄ることになった。
各県共進会開催予定期日
島根 9月5日−8日
鳥取 9月14日−16日
兵庫 9月末から10月1日
岡山 9月26日−29日
山口 開催せず
広島 〃
(別表)附帯事業計画
行 事 名 | 会 期 | 開催月日 | 会 場 | 備 考 |
全国和牛大会 | 1日間 | 10月13日 | 第1会場 | |
蔓牛参考出品展 | 5日間 | 10月10日−14日 | 〃 | |
和牛の調教実演 | 〃 | 〃 | 〃 | |
和牛乳の普及宣伝 | 〃 | 〃 | 〃 | |
畜産学術講座 | 〃 | 10月5日−9日 | NHK全国放送 | |
中国ブロック獣医師大会 | 1日間 | 〃 11日 | 農協ビル | |
日本臨床獣医学研究発表会 | 〃 | 〃 12日 | 〃 | |
種馬研究会 | 〃 | 〃 9日 | キリンビアホール | 中国種馬登録協会 |
素人のど自慢音楽会 | 〃 | 〃 8日 | 児童文化会館 | 出品者慰安 |
ちえのショーウィンドウ | 〃 | 〃 9日 | 〃 | ローカル放送 畜産物愛用 |
自動搾乳機の実演展示 | 7日間 | 〃 7日−13日 | 第1会場 | チチヤス牧場所有 |
広島県特産物展示即売会 | 8日間 | 〃 7日−14日 | 福屋百貨店 | |
全国優良農機具展示即売会 | 〃 | 〃 | 広島城跡 | |
畜産加工品展示即売会 | 〃 | 〃 | 第2会場 | 羊毛関係 |
犬の展覧会 | 2日間 | 10月10日−11日 | 〃 | 愛犬者団体 |
家畜懸賞写真児童作品展 | 8日間 | 〃 7日−14日 | 広島市公民館 | |
田楽の実演 | 2日間 | 〃 9日−10日 | 第1会場 | 田植踊り |